9月15日の米国マーケットサマリー:円とドルが対ユーロで下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4673 1.4618 ドル/円 91.05 90.94 ユーロ/円 133.62 132.94

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,683.41 +56.61 +.6% S&P500種 1,052.63 +3.29 +.3% ナスダック総合指数 2,102.64 +10.86 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .93% +.01 米国債10年物 3.45% +.03 米国債30年物 4.26% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,006.30 +5.20 +.52% 原油先物 (ドル/バレル) 70.93 +2.07 +3.01%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が主要通貨の大半に対して下落。 朝方発表された8月の米小売売上高が3年ぶりの高い伸びを示したこ とから、投資家は円を売って高リスク資産に買いを入れた。

ドルはユーロに対して一時上昇していたものの反転、年初来の 安値まで売り込まれた。株価が世界的に上昇し、トレーダーがインフ レに対するヘッジ策として金に買いを入れたのが背景だ。

主要通貨のうち南アフリカ・ランドは円に対して最も値上がり した。投資家は低金利の円で資金を調達し、高利回りのランドに投資 した。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハ ニ氏は「円が売りを浴びたものの、リスク回避型トレードで想定され る範囲だ」と述べ、「雇用状況を考えると、経済の持続性を確信する にはまだ一歩及ばない」と説明した。

ニューヨーク時間午後3時27分現在、円はユーロに対して前日 比0.5%安の1ユーロ=133円58銭。前日は132円94銭だった。 円はドルに対して前日比ほぼ変わらずの1ドル=91円4銭。前日は 90円94銭だった。ユーロはドルに対して0.4%上昇して1ユーロ =1.4673ドル(前日1.4618ドル)。一時は昨年12月18日以降 の高値となる1.4686ドルまで上昇した。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。米小売売上高やニューヨーク連銀製造業景況 指数が市場予想を上回る内容だったことを好感した。資産家ウォーレ ン・バフェット氏が、自ら率いる投資・保険会社が株式を買っている と表明したことも相場の支援材料になった。

アルコア、キャタピラー、ゼネラル・エレクトリック(GE)は いずれも急伸。ダウ工業株30種平均の上昇をけん引した。米商務省 が発表した8月の米小売売上高やニューヨーク連銀が発表した9月の 同地区の製造業景況指数が買い手掛かりとなった。

ハイテクのヤフーやeベイはアナリストの買い推奨で値上がりし た。銅相場の反発を背景に、株式公開している産銅会社最大手のフリ ーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも買われた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%高の1052.63。終値ベースでのほぼ1年ぶり高 値を維持した。ダウ工業株30種平均は同56.61ドル(0.6%)上 昇の9683.41ドルで終了した。

シルバークレスト・アセット・マネジメント(ニューヨーク)で 80億ドルの資産運用に携わるスタンリー・ナビ氏は、「株式に対し おう盛な投資意欲がみられる」と指摘。「最新の経済指標によると、 ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は強く企業業績が予想以 上に改善することを示している。株式市場から目立った資金引き揚げ は起こらないだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が続落。8月の小売売上高が3年ぶりの 大幅な伸びを示し、景気回復を示唆する新たな兆候となったため、売 りが出た。

生産者物価指数(PPI)が予想の2倍以上の伸びを示したこと も売り材料。2年債に対する10年債の上乗せ利回りは2.51ポイン トに拡大した。前週末は2.44ポイントだった。

ジョン・ハンコック・ファイナンシャル・サービシズのファン ドマネジャー、ジェフリー・ギブン氏は「景気は回復期にある」とし ながらも、「国内総生産(GDP)伸び率が4-5%になるような従 来のような回復にはならない可能性がある。本当に読めないのは 2010年にどの程度成長するかだ」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時33分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.45%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は7/32下げて101 15/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。インフレに対するヘッジ策とし て商品需要が拡大し、終値は3営業日連続でオンス当たり1000ドル を上回った。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は15日、米リ セッション(景気後退)は恐らく終了したが、この先の経済成長は失 業率の急低下につながるような力強いものではないだろうと警告した。 連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月以降、事実上のゼロ金 利政策を継続。今年、住宅ローン関連証券を1兆4500億ドル買い取 ることを承認した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラ ン社長は「市場参加者はFRBによる流動性吸収が適切な時期を逃し、 インフレを引き起こす可能性があると予想している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比5.20ドル(0.5%)高の1オンス=1006.30 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は急反発。上げ幅は2ドルを超えた。8月 の米小売売上高が急増したことに加え、バーナンキ米連邦準備制度理 事会(FRB)議長がリセッション(景気後退)は恐らく終わったと 発言したことが買いを誘った。

小売売上高が過去3年で最大の伸びだったことが伝わると、原油 は一時3.4%上昇。株価は過去8営業日で7度目の上昇となった。ド ルが軟化したことも代替投資としての商品の魅力を高めた。石油輸出 国機構(OPEC)は15日発表した月報で2009、10両年の世界の 原油需要見通しを引き上げた。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当上席バイス プレジデント、ジョン・キルダフ氏は「ドル安やOPECの需要見通 し上方修正、小売売上高などの経済指標を受け、原油が上昇するのは 時間の問題だった。商品相場はほぼ全面高になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比2.07ドル(3.01%)高の1バレル=70.93ドルで終了した。 年初からは59%高。

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