NY外為:円下落、米小売売上高増加で高利回り資産に買い

ニューヨーク外国為替市場では 円が主要通貨の大半に対して下落。朝方発表された8月の米小売売上 高が3年ぶりの高い伸びを示したことから、投資家は円を売って高リ スク資産に買いを入れた。

ドルはユーロに対して一時上昇していたものの反転、年初来の安 値まで売り込まれた。株価が世界的に上昇し、トレーダーがインフレ に対するヘッジ策として金に買いを入れたのが背景だ。

主要通貨のうち南アフリカ・ランドは円に対して最も値上がりし た。投資家は低金利の円で資金を調達し、高利回りのランドに投資し た。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハニ 氏は「円が売りを浴びたものの、リスク回避型トレードで想定される 範囲だ」と述べ、「雇用状況を考えると、経済の持続性を確信するに はまだ一歩及ばない」と説明した。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、円はユーロに対して前日 比0.5%安の1ユーロ=133円63銭。前日は132円94銭だった。 円はドルに対して前日比ほぼ変わらずの1ドル=91円8銭。前日は 90円94銭だった。ユーロはドルに対して0.4%上昇して1ユーロ=

1.4670ドル(前日1.4618ドル)。一時は昨年12月18日以降の高 値となる1.4686ドルまで上昇した。

円はランドに対して1.1%下げて1ランド=12円33銭。対メキ シコ・ペソでは0.6%下げて1ペソ=6円84銭だった。

米小売売上高

米商務省が発表した8月の小売売上高(速報値)は季節調整済み で前月比2.7%増加と、過去3年間で最大の伸びだった。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.9%増だっ た。変動の大きい自動車を除くベースでは1.1%増加した。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、スピ ーチ後の質疑応答で、米リセッション(景気後退)は恐らく終了した が、この先の経済成長は失業率の急低下につながるような力強いもの ではないだろうと警告した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月以降、事実上のゼ ロ金利政策を継続。今年、住宅ローン関連証券を1兆4500億ドル買 い取ることを承認した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は「市場参加者はFRBによる流動性吸収が適切な時期を逃し、 インフレを引き起こす可能性があると予想している」と述べた。

英ポンド

イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁はロンドンでの議 会証言で、中銀預金金利の引き下げを「検討している」と語った。

ポンドはユーロに対して0.9%安。対ドルでは0.6%下げた。

英中銀は先週、政策金利を0.5%で据え置き、1750億ポンド規 模の資産買い取りプログラムの続行を表明した。

この日のユーロは一時ドルに対して下落する場面もあった。ドイ ツの欧州経済研究所センター(ZEW)が発表した9月の独景況感指 数によると、期待指数は57.7と、8月の56.1から上昇したものの、 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 (60.0)を下回った。

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