FRB議長:米景気後退は恐らく終了、「実感なお弱い」

バーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長は15日、米リセッション(景気後退)は恐らく 終了したが、この先の経済成長は失業率の急低下につながるような 力強いものではないだろうと警告した。

バーナンキ議長はワシントンでのスピーチ後の質疑応答で、 「テクニカルな観点からみると、リセッション(景気後退)は今の 時点では恐らく終了しているだろうが、実感ではしばらくの間なお 非常に弱い景気が続くだろう」と述べた。

この日朝方発表された8月の米小売売上高は前月比で大幅増、 過去3年間で最大の伸びを記録した。

バーナンキ議長は、経済成長が「緩やかなペース」にとどまり、 潜在成長率をそれほど大きく上回るような伸びが示されなければ、 「失業者の減少ペースは鈍いものにとどまるだろう」との見通しを 示した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月以降、事実上のゼロ 金利政策を継続。8月12日の会合後に発表した声明は、「フェデラル ファンド(FF)金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置き、 経済状況が長期にわたって、FF金利の異例な低水準を正当化する可 能性が高いと引き続き想定している」と指摘、長期的な時間軸を設定 している。FOMC声明はまた、「経済活動は底入れしつつあるように 見受けられる」と述べていた。

FRBが今月9日発表した地区連銀経済報告(ベージュブッ ク)によると、全12地区連銀のうち11連銀が7-8月の経済活動 の安定化もしくは改善の兆候を報告した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値 では、来年の米経済成長率は2.3%が見込まれている。エコノミス トらはまた、予想される成長率の下では失業率が9%を下回ること はないとみている。

金融規制

バーナンキ議長は「金融市場と企業利益の双方で安定化がみられ る。しかし市場参加者の間では、経済活動が極めて低い水準にあると いう見方が圧倒的だ」と発言した。

同議長はまた、今回の危機で被った「甚大な損害」は無視でき ないとして金融規制改革の可能性について「非常に前向きだ」との 見解を示した。その上で、「包括的な改革が近く実施されることを 強く確信している」と述べた。

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