伊でミケランジェロ以来の大実験-ルネサンス中心地に巨大ブロンズ像

夜明け前のイタリア・フィレンツ ェ。重さ11トンのブロンズ像「トゥー・リバーズ(仮訳:2つの川)」 がトラックに載せられてアルノ川を渡るなか、同作品を制作したニュ ーヨークのアーティスト、グレッグ・ワイアット氏(59)は「これが 人の上に倒れれば、大変なことになる」と「危険性」を指摘する。

この作品はフィレンツェのシニョーリア広場に設置される。パト ロンとして芸術家を支援したメディチ家の本拠地だ。ルネサンス文化 の中心となったこの地には年間950万人の観光客が外国から訪れる。

ここでの巨大ブロンズ像設置にワイアット氏が神経質になってい るのには理由がある。フィレンツェのダリオ・ナルデッラ副市長によ ると、ミケランジェロやベンベヌート・チェッリーニが活躍した時代 以来の偉業を成し遂げようとしているためだ。

同副市長は「シニョーリア広場に記念碑的な大きい作品を展示す る芸術家はワイアット氏が恐らくここ5世紀の間で初めて」と話す。 「歴史的な実験であり、大きな論争を巻き起こすだろう。1505年にミ ケランジェロの『ダビデ』像を設置した際も、市の至るところで抗議 が起きた。トゥー・リバーズでも同様のことが起きるだろうが、それ は良いことだ。フィレンツェが単なる観光客向けのショッピングモー ルではないことの証明になる」と語った。

ワイアット氏が制作した高さ18フィート(約5.5メートル)のブ ロンズ像はアルノ川とニューヨーク州を流れるハドソン川の周辺に住 む人々の文化的なきずなを表現した。フィレンツェから35万ドル(約 3200万円)の助成金を受けた同作品は2年がかりで制作。10月24日 までシニョーリア広場に展示された後、近くの公園に寄贈される。

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