米社債スプレッドの縮小続く見通し、景気回復受け-JPモルガン

米銀JPモルガン・チェースに よると、米景気回復が確実になるなかで、指標となる同国国債に対 する米社債の利回り上乗せ幅(スプレッド)が年内、縮小する見通 しだ。

アナリストのエリック・ベーンスタイン氏(ニューヨーク在勤) らは11日付リポートで投資適格債について、パフォーマンスが改 善し需要が堅調さを維持するなかで、スプレッドが縮小すると予測 した。夏の数カ月には、米投資適格債市場への資金流入が加速した という。

メリルリンチの指数によると、投資適格債のスプレッドは3月 以降、半分余り縮小して244ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)と、1年7カ月ぶりの低水準となっている。ただJPモル ガンのアナリストは、独自の前提の下で、現在のスプレッドは10 年間について約21-27%のデフォルト率を示唆すると指摘。これ は、1980年以降で最悪の10年間に当たる82-91年のデフォルト 率(5%)の4-5倍に相当するという。

アナリストらは「夏は終わったが、投資適格債のスプレッド縮 小をもたらしている強気の要因が解消する気配はない」とした上で、 現時点のスプレッドは「それらが示唆するデフォルト率や格下げの 確率の双方からみても非常に割安だ」と分析した。

またアナリストのピーター・アクシアバティ氏らは同じリポー トでジャンク債(高リスク・高利回り債)について、経済見通しの 改善が購入意欲拡大を後押しするとして、こうした債券のスプレッ ドも縮小が続くとの見通しを示した。

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