エディオン株連騰で1年ぶり高値、再編観測と好需給-年初来8割高

家電量販店2位のエディオン株 が約1年ぶりの高値を付けた。足元の業績は政府導入のエコポイント 制度効果が見込まれる半面、冷夏による夏物家電の不振など不透明要 素も多く、市場関係者の間では一段の経営効率化を図る家電量販店業 界の再編観測が根強い。

一部報道をきっかけに再編進展の可能性を見込む動きが活発化、 信用売り残が買い残を上回るなど良好な株式需給にも注目が集まり、 一時前日比7.4%高の828円と昨年9月以来の水準を回復した。

SBI証券株式部の鈴木英之部長は、「業界再編期待が高まる中 で、信用取組みを見ると売りが減少しており、需給面で投資妙味が高 まった」と見ている。日証金ベースの信用売り残は8月31日に79 万6000株まで膨らんだ後、9月14日には40万6400株まで減少。 直近の株価は8日を底に上昇基調にあり、損失を限定させる売り方の 買い戻しが出やすい状況にある。

15日付の日刊工業新聞は、業界6位のコジマと業績次第では提 携交渉がさらに進む可能性がある、と報じた。コジマは同業他社との 資本提携や経営統合が既定路線で、エディオンとは良い関係とする業 界関係者の声を同紙は伝えている。一方、6月12日付の朝日新聞は、 エディオンとコジマが資本提携することで最終調整、と報じていた。

日刊工の報道に対してエディオンIR・広報部の丸住善弘マネジ ャーは、コジマとの資本提携の可能性について「そのような事実はな い」と述べた。

エディオン株のきょうまでの年初来上昇率は8割を超す。3月4 日に206円まで下落したものの、エコポイント対象商品のテレビ、 冷蔵庫などの販売好調を受けた業績回復期待から反転した。しかし、 社団法人日本冷凍空調工業会のまとめによると、直近公表分の7月の 家庭用エアコンの国内出荷台数は前年同月比16.8%減の131万台と 低調で、業況には不透明な部分も残る。

また岡三証券の鳥濱伸八アナリストは、業界トップのヤマダ電機 の4-6月期連結営業利益が前年同期比44%減の38億円だった点 を挙げながら、「スケールメリットも弱まっている」と、一段の業界 再編の可能性に慎重な見方。特に05年にミドリ電化、07年に石丸 電気を子会社化してきたエディオンについては、業績不振な子会社を 抱え、「これらを健全化させることが優先」と強調していた。

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