豪中銀議事録:いずれ利上げが必要に-景気信頼感が上昇

オーストラリア準備銀行(RB A)は15日、今月1日に開催した金融政策決定会合の議事録を公 表し、政策担当者らが50年ぶり低金利がインフレを助長するリス クと利上げが景気回復を失速させるリスクとを重点的に比較検討し ていると指摘した。

RBAは議事録で、「政策委員会メンバーは中期的なインフレ抑 制と景気回復支援のバランスを取る必要性を認識している」と説明 した。

RBAは1日の決定会合で、政策金利である翌日物オフィシャ ル・キャッシュレートを5カ月連続で3%に据え置いた。議事録に よれば、「性急な利上げと信頼感や需要に対するマイナス効果」を避 ける狙いがあったという。議事録はただ、政府の給付金と220億豪 ドル(約1兆7200億円)規模のインフラ整備事業計画によって消 費者と企業の景気信頼感が大幅に押し上げられており、このことは 政策金利の引き上げが「いずれ」必要になることを意味していると 付け加えた。

議事録は、今月の決定会合で検討可能な兆候は「経済情勢がお おむねその方向に進んでいることを示唆している」としながらも、 「内外の経済見通しをめぐる若干の不透明感が残る」との見方も示 している。

RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリ ン・オン氏(シドニー在勤)は「RBAは利上げ開始をそれほど急 いでいないようだ」と述べた上で、「この日の議事録には、世界的な 回復の持続力について、若干の不確実さがちりばめられている」と の見方を示した。

議事録発表を受けて、RBAのスティーブンス総裁が利上げを 先送りし、実施時期は早くても11月となるとの観測が高まり、豪 国債相場は上昇し、豪ドルは下落した。豪ドルはシドニー時間午後 零時32分(日本時間午前11時32分)現在、1豪ドル=0.8596 米ドルと、議事録公表直前の0.8619米ドルから下落。豪2年物国 債の利回りは16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げ て4.02%。

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