造工会長:今年度の鋼材価格、3割値下げで決着の見方(Update1)

(会見の詳細と背景を追記します)

【記者:松井博司 菅磨澄】

9月15日(ブルームバーグ): 日本造船工業会の元山登雄 会長(三 井造船会長)は15日の定例会見で、造船各社と鉄鋼メーカーとの間で 長引いていた09年度納入分の鋼材価格の交渉が1トン当たり最大3割 (3万円)の値下げ水準で、ほぼ決着したようだとの見方を示した。

元山会長は交渉を継続している造船会社もあるとした上で、同日の 造船幹部の話を集約すると、各社の09年度の値下げ幅が最大3万円の 水準で「大体落ち着いたのではないか」と語った。

造船工業会では今回の値下げで業界全体の調達コストが約1400億 円削減されると試算している。ただ、元山会長は各社とも値下げ分を今 期の業績予想に、ある程度まで織り込んでいるため「2万円から3万円 の値下げが直接収益に反映されることはない」とも述べた。

造船各社は鉄鉱石価格の急騰で2008年度分の鋼材価格の大幅な値 上げを余儀なくされた。業界最大手の三菱重工業によると、08年度の トン当たりの鋼材価格は、07年度比約3万円増の約10万円だった。

その後、鉄鉱石価格が急落。自動車産業など他業種で09年度の鋼 材価格値下げが相次いだ。住友重機械工業の樫本同執行役員が「昨年値 上げした分は下げてほしい」と語るように、造船業界も07年度以前の 価格水準に戻すよう鉄鋼メーカーに求めていた。

ただ、造船会社は08年前半までの海運好況のおかげで3年先ぐら いまで造船受注残が残っており、鉄鋼メーカーからみれば確実に需要の 見込める顧客。鉄鋼メーカー側も造船側の値下げ要求を簡単には認めず、 こう着状態が続いていた。

--取材協力:東京 Editor: Fukashi Maruta, Tetsuki Murotani

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