米NEC委員長:金融規制は1930年代以降で最大の変更へ

サマーズ米国家経済会議(NEC) 委員長は14日、米国が1930年代以降で最大の金融規制の変更を経 験するとの見通しを示した。

サマーズ委員長は、カリフォルニア州カールズバッドで開かれた フォーチュン誌主催の公開討論会で、「世界大恐慌以来で最も広範な金 融規制の変更を目の当たりにすると確信している」と明言した。

オバマ大統領はこの日、将来の危機を防止し、ウォール街(米金 融街)を税金で救済する事態を回避するため、連邦政府による金融サ ービス業界規制の抜本改革を実現するルールが、年内に導入されるこ とを「非常に楽観視している」と語った。

サマーズ委員長はまた、リーマン・ブラザーズ・ホールディング スが破たんしてから1年がたったことについて、委員長自身が当時の 交渉にかかわっていなかったことを理由に挙げ、政府当局者らの対応 が正しかったかどうかについて「判断を下すのは非常に難しい」と述 べた。

昨年発生した金融危機については、米国と旧ソ連の間で核戦争の 危機を招いた1962年のキューバ危機のようだったとの認識を示した。

変化が必要

サマーズ委員長は「われわれはアルマゲドンのような状況の寸前 に追い込まれたが、幸いにも引き返すことができた」とし、「やすやす と大惨事につながっていたかもしれない出来事だった」と語った。

また同委員長は、昨年の段階では、問題は米国が1930年代のよう な大恐慌に陥ってしまうかということだったと説明。その上で、「現在 の問題はリセッション(景気後退)がいつ終わるかということだ」と し、「われわれは、救済から回復へと非常に重要な角を曲がった」と指 摘した。

このほか、過去20年間にあまりにも多くの金融危機があったとし、 複数の貯蓄・融資機関の破たんやメキシコ・ペソ切り下げ、米ナスダ ック市場でのバブル破裂などの例を挙げた。この結果、一般市民の生 活に「あまりにも大きな支障」を与えたと語った。

同委員長は、「これは単なる危機ではない」とし、「変わらなけれ ばならない」と強調した。

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