TOWA:LED製造装置「10%以上」上振れ-TV需要拡大

半導体モールディング(封止)装 置で世界首位、TOWAのLED(発光ダイオード)モールディング装 置の今期(2010年3月期)売上高は期初予想の20億円を10%以上、 上回る見通しだ。LEDのバックライトを使用したテレビの需要急拡大 から製造装置受注が相次いでいる。西村永和取締役が14日、ブルーム バーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

西村取締役は「国内や海外の大口顧客からの受注に手応えを感じて いる」と述べ、前期比82%増の20億円を見込んでいた今期のLED製 造装置売上高は「10%以上」上回るとの見通しを示した。また受注台 数は、同30%増で過去最高の「40台は堅い」と語った。

薄型テレビの競争が激化する中で、今期各社は高画質化や省エネル ギー化が可能な「LEDテレビ」の生産販売に力を入れている。液晶テ レビ世界最大手の韓国サムスン電子は、LEDテレビを09年に世界で 200万台販売することを目標にしている。

液晶テレビ国内最大手のシャープは7日、LEDテレビの普及型モ デルを日本で年末商戦向けに発売することを発表した。今期は日米欧で 100万台の販売を目指す。クレディ・スイス証券は、国内のLEDテレ ビ生産台数を2010年3月期100万台、11年3月期600万台、12年3 月期1200台と想定している。

メリルリンチ証券の高橋亮平アナリストは7日付のリポートで、L ED製造装置で「十分な実績」を持つTOWAがLEDテレビ増産に伴 う需要の恩恵を受けるとし、投資判断を「アンダーパフォーム」から 「買い」に引き上げ、目標株価を1000円とした。TOWAの株価は 14日終値で784円と年初から4.5倍に上昇している。

メリルリンチ証券はTOWAのLED製造装置の出荷を今期30台、 来期59台、再来期80台と予想している。西村取締役は来期以降の出 荷台数について「期待したいが、まだ見えてこない」と明言を避けた。 LED製造装置の中期的な売上高目標については、4月に中期計画で発 表した2012年3月期35億円の達成を引き続き目指す方針を示した。

受注高は4四半期ぶりに30億円台へ

LED製造装置の好調でTOWA全体の製造装置受注額も回復して きた。西村取締役はリーマンショック以降、一時10億円まで落ち込ん でいた四半期受注額が7-9月期は4四半期ぶりに「30億円台」に達 する見通しであることを明らかにした。このうちLED製造装置が占め る比率は「20%から30%」と前期(2009年3月期)の10%から大幅 に上昇している。

一方、前期売上高比率で80%を占める半導体製造装置について、 西村取締役は「底打ちはしたものの先行きは依然不透明」と述べ、慎重 な見方を示した。その上で、「四半期受注額を40億円台に回復させ、 出来るだけ早く給与カットや一時帰休を解消」することを喫緊の課題に 掲げた。

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