【個別銘柄】ダイキン、不動産明暗、塩野義、エディオ、幸楽、徳島銀

15日の日本株相場における材料 銘柄の終値は以下の通り。

ダイキン工業(6367):前日比5%高の3350円で、東証1部の売 買代金1位。一時9.1%高の3480円と半月ぶりの水準を回復した。円 高抵抗力が強く、順次投入する計画の抗インフルエンザに有効性のある 空調機器が期待できる、とクレディ・スイス証券のアナリストが指摘、 見直しの動きが活発化した。ダイキン工は午後、ベトナム国立衛星疫学 研究所との研究で、ストリーマ放電技術が新型インフルエンザウイルス を4時間で100%分解・除去することを初めて実証した、と発表した。

機械株:コマツ(6301)が0.5%高の1710円、日立建機(6305) が1.6%高の1966円。クレディ・スイス証券の黒田真路アナリストは 機械株の先行指標であるCRB商品指数が反転したことに着目、良いイ ンフレの到来によるゴールデンサイクルが再現されると分析した。

三井不動産(8801):0.7%高の1781円。ドイツ証券は14日付 で、投資判断を「売り」から「買い」に2段階上げた。新しい目標株価 は2100円。「中立」に格上げされた東急不動産(8815)が2.9%高の 430円、東京建物(8804)が2.7%高の496円。金融機関の増資実施 やCDSスプレッドの縮小とともに、不動産セクターへの融資姿勢など、 事業環境の改善が期待できると見ているため。

アルデプロ(8925):ストップ安となる200円(17%)安の990 円で一部比例配分。なお46万株の売り注文を残した。9月中旬に予定 していた2009年7月通期の決算発表を延期する。同発表予定日は未定。 また、前週末に丸の内のビルのローン期限延長協議が困難と発表、昨日 はストップ安比例配分だったダヴィンチ・ホールディングス(4314) はこの日もストップ安となった。新興系不動産銘柄を敬遠する動きが広 がり、東証1部の下落率上位はフージャースコーポレーション (8907)、タカラレーベン(8897)など。

塩野義製薬(4507):午後1時以降に一段高。結局4.8%高の 2200円で終えた。開発中のHIV薬「S/GSK1349572」の第1相試験 (フェーズ1)および前期第2相試験(前フェーズ2)が良好な成績を 得た、と午後1時に発表、開発進展などを見込んだ買いが膨らんだ。

エディオン(2730):8%高の833円。一時836円と08 年9月 1日以来、約1年ぶりの高値を付けた。足元の業績は政府導入のエコポ イント制度効果が見込まれる半面、冷夏による夏物家電の不振など不透 明要素も多く、市場関係者の間では一段の経営効率化を図る家電量販店 業界の再編観測が根強い。

その他金融株:アイフル(8515)が8.4%安の208円、武富士 (8564)は3.8%安の461円。米系格付け会社のスタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は14日午後、アイフルと武富士の長期発行体 格付けと長期優先債券の格付けを引き下げる方向で、クレジット・ウォ ッチに指定したと発表している。

飯田産業(8880):5.8%安の1639円。毎月の住宅ローン支払額 が家賃より安い建て売り住宅の提供に注力、第1四半期(5-7月期) の連結最終損益は9億9600万円の黒字を確保した。前年同期実績は 5200万円の赤字。ただ、通期純利益予想は前回のまま38 億円で据え 置かれたため、買い一巡後は売りが増えた。

エルピーダメモリ(6665):4.7%高の1256円。公募増資の発行 価格を1株1152円に決定した、と14日に発表。これにより手取概算 額601億円を調達する。今回の増資で同社の普通株式の発行数は最大 39%増えるが、東海東京調査センターの佐藤春雄シニアアナリストは、 株主価値の希薄化を考えると、増資発表日の株価終値1537円から見て 悪くない水準と指摘。「メモリー市況次第では業容拡大につながること も期待できる」と話した。

エヌ・イーケムキャット(4106):ストップ高となる200円 (17%)高の1370円で一部比例配分。417万株超の買い注文を残した。 住友金属鉱山(5713)と独総合化学大手BASFの子会社の2社がケ ムキャト株式の出資比率をそれぞれ50%に引き上げる方針を14日に公 表。全株を対象に1株当たり1830円で株式公開買い付け(TOB)を 行うため、TOB価格へのさや寄せを見込む動きとなった。

幸楽苑(7554):3.5%高の1195円。一時1220円と3月24 日に 付けた年初来高値1221円に迫った。提供する商品の味を高めるための 研修制度を拡充、販売促進の割引制度導入も奏功し、既存店売上高が回 復している。2010年3月期の業績予想を上方修正し、足元の収益改善 を好感した買いが優勢。

マニー(7730):3.2%高の6740円。一時6770円と08年9月2 日以来、約1年ぶりの水準を回復した。同社製品に対する医師からの評 価は高く、決算発表を来月初旬に控え、好業績が期待できる銘柄として 小口の買いを集めた。

サイバーエージェント(4751):6.7%高の10万8500 円。一時 10万9300円と年初来高値を更新。大和証券SMBC金融証券研究所 は14日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買 い)」に引き上げた。ブログサービスのアメーバ関連事業は赤字が続い てきたが、第4四半期(7-9月)に営業利益が黒字転換する可能性が あるとの見方を示している。

日本航空(9205):3.4%安の170円で安値引け。15日付の東京 新聞朝刊は、同社が国際線24 路線を廃止・減便する方向で経営改善計 画をまとめた、と報道。国内外の路線見直しで11年度までに航空関連 事業売上高で08年度に比べ2割縮小、営業費用も3割削減するという。 前日には、米航空大手の出資検討観測で2カ月ぶり高値を付けていた。

松屋(8237):4.1%安の798円で安値引け。05年2月24 日以 来、約4年半ぶりの低水準に。主力の銀座店などで売上高が低迷してい るとして、10年2月期の連結営業損益予想を1億円の黒字から8億円 の赤字に下方修正した。繰延税金資産の取り崩しもあり、最終損益は 26 億円の赤字になる予定。

イオンファンタジー(4343):0.3%高の1098円。上半期(2月 21日-8月20 日)営業利益は前年同期比18%増の14億7000万円に なったもよう。消費低迷で売上高は目標を1%下回っているが、「クレ ーンゲーム」など景品提供機の品ぞろえを見直したことが奏功、景品原 価の削減などで粗利益率は前年を上回った。

ゴールドパック(2589):7.8%高の1084円。一時ストップ高と なる200円(20%)高の1206円まであった。個人消費低迷に伴い売上 高は目標値を3%程度下回ったが、重油価格相場の下落で製造原価が低 減、10年1月期の単体純利益は前期比2.1倍の3億7900万円の見込 み。前回予想の1億2400万円からは70%上振れ。年間配当も25円に 修正、前期から5円増やす。清涼飲料、野菜ジュースなどを製造販売。

CHINTAI(2420):5.7%安の2万9230円。貸家の新設住宅 着工戸数が7月まで8カ月連続で前年同月比マイナスで推移、個人消費 低迷による海外旅行の不振で旅行事業も営業赤字となり、9カ月累計 (08年11月-09年7月)の連結営業利益は前年同期比8.3 %減の 26億円となった。

徳島銀行(8561):10%安の401円。香川銀行(8556)と来年4 月1日付で共同持ち株会社「トモニホールディングス」を設立し、経営 を統合する。14日公表の株式統合比率が1対1だったため、14日終値 をみて、割高な徳島銀を売り、香川銀を買う動きが広がった。香川銀の この日の終値は6.6%高の387円で、相対株価は1対0.97となった。

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