債券相場は軟調、20年債入札結果やや低調で-先物は139円台割れに

債券相場は軟調(利回りは上昇)。 前日の米国市場で株高・債券安となった地合いを継続したうえに、午後 に発表された20年利付国債の入札結果が事前予想に比べてやや低調と なったことで売りが優勢となった。先物中心限月は終値で139円台を割 り込んだ。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、「20年債入 札結果が思ったよりも低調だったのでやや売りが優勢になった。もっと も、短中期債は大きく崩れておらず、先物の下げ幅も限られた。米株高 にもかかわらず、日経平均株価の上げ幅が大きくないことも背景にあ る」と述べた。

東京先物市場の中心限月12月物は、前日比13銭安の139円13銭 で始まった後、下げ幅を若干縮めて8銭安の139円18銭まで値を戻し た。しかし、午後の20年入札結果発表後には138円95銭まで下落。結 局、29銭安の138円97銭で終了した。終値としては10日以来、3営業 日ぶりに139円割れとなった。日中売買高は2兆502億円。

日経平均株価は小反発。朝方には90円程度上昇したが、その後は 伸び悩んで、結局は前日比15円56銭高の1万217円62銭で取引を終 了した。

新発10年債利回りは1.315%

現物債市場で新発10年物の303回債は、前日比1.5ベーシスポイ ント(bp)高い1.305%で始まった後、若干上げ幅を縮小して1.30%をつ けた。午後に入って20年入札結果発表後に水準をやや切り上げ、2bp 高い1.31%まで上昇。午後4時33分時点では2.5bp高い1.315%に上昇 している。

東海東京証券債券部の伴雄司部長は、「10年債利回りの1.3%を中 心に売りと買いの両方がある。金利が上がれば押し目買いが入ってくる が、逆に1.2%台で定着するほどの買いは乏しい」と説明した。また金 利水準が低下した後でもあり、一段と買い進まれるには、「円高進行や 日経平均株価の1万円割れ、海外金利の低下など次の材料がないと難し い」という。

一方、JPモルガン証券シニア債券ストラテジストの徳勝礼子氏は 10年債相場には高値警戒感があると指摘。「景気回復を背景に、米金 利が上昇すれば円債金利もつれて上昇し、1.4%程度に上昇してくるの ではないか」と語った。もっとも、地合いは底堅く、「米年金基金が株 から債券に資産配分を移しつつあるとの観測も出ている」とも言う。

20年入札、最低価格予想下回る

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)2.1%の20年利付国 債(113回債、9月発行)の価格競争入札結果では、最低価格が100円 75銭、平均落札価格は100円87銭となった。

最低落札価格は、事前予想の100円80銭を下回ったほか、最低落 札価格と平均落札価格の差(テール)は12銭となり、前回債の3銭か ら拡大した。応札倍率は3.03倍と前回債の3.42倍から低下した。

JPモルガン証の徳勝氏は、20年債入札について、「やや割高だ ったこともあって、市場予想を下回った。今月の超長期ゾーンの入札は 20年債しか実施されないので安心していたが、2.0%近辺の金利水準で は需要が足りなかったのだろう」と述べた。

日本相互証券によると、この日に入札された20年債(113回債) 利回りは、業者間市場において2.04%で寄り付いた後、2.055%に上昇 している。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Saburo Funabiki

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