米国株:上昇、S&P500種はほぼ1年ぶり高値(Update1)

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数はほぼ1年ぶりの高値を付けた。公益株や金融株、工業株 が堅調に推移し、朝方の下落からの反転に貢献した。

ラベル最大手のエイブリー・デニソンと、包装材メーカーのシー ルド・エアはともに6%近い大幅高。米バンク・オブ・アメリカ(B OA)のアナリストが両銘柄の投資判断を「買い」に引き上げたこと を好感した。

電力会社のAESがけん引し、S&P500種の公益株指数は3週 間ぶりの大幅上昇。米紙ウォールストリート・ジャーナルが、中国の 政府系ファンドがAESの株式取得を検討していると報じたことが手 掛かりとなった。オンライン証券大手のEトレード・ファイナンシャ ルも高い。米シティグループが投資判断を引き上げたことが買い材料 になった。

S&P500種株価指数は前週末比0.6%高の1049.34。終値ベー スで昨年10月以来の高値となった。ダウ工業株30種平均は同

21.39ドル(0.2%)上昇の9626.80ドルで終了した。

ウェッジウッド・パートナーズ(セントルイス)で5億ドルの資 産運用に携わるデービッド・ロルフ氏は「中国への輸出に依存してい ない企業はどれも今朝方の『買い』リストに載っていた」と指摘。 「貿易摩擦が取りざたされるなか、ディフェンシブ銘柄にまずまずの 買いが入っている」と述べた。

ロスチャイルド・グループのパリに拠点を置く運用会社、ロスチ ャイルド・アンド・シー・ジェスチョンのほか、ブラックロックやオッ ペンハイマーファンドの運用担当者は、景気敏感株から、通信会社や製 薬、食品メーカーなどのディフェンシブ銘柄に資金を移している。シク リカル(景気循環)銘柄の上昇を支えられるほど景気回復は力強くない との見方が理由。

景気回復から最初の恩恵

エイブリー・デニソンは6%高。シールド・エアは5.8%値上が りした。BOAのアナリストは、包装や製紙株に強気な見方を示し、 これらの銘柄は景気回復から最も早く恩恵を受ける業種の1つだと指摘 した。

AESは4.5%高。同社と資産総額約3000億ドル(約27兆円) の中国の政府系ファンド、中国投資(CIC)が、合弁事業の設立やC ICによるAESの少数株取得などを含む提携関係について交渉してい ると、ウォールストリート・ジャーナルが事情に詳しい複数の関係者の 話として伝えた。

S&P500種の公益株指数は1.6%値上がりし、主要10業種で上 昇率トップ。

スプリントが高い

携帯電話サービスのスプリント・ネクステルは10%急伸し、S &P500種構成銘柄の値上がり率トップ。英紙サンデー・テレグラフが 複数の関係者の話として、欧州の通信会社ドイツテレコムがスプリント への買収提案の可能性を検討するようアドバイザーのドイツ銀行に要請 したと報じ、これが好感された。

救急医療などの特別医療施設を運営するテネット・ヘルスケアは

5.5%高。同社は一部費用を除いた今年の利益見通しを引き上げた。従 来予想の8億1000万-8億7500万ドルから、9億-9億5000万ド ルの範囲になると明らかにした。

中国は米国から輸入される鶏肉や自動車製品について反ダンピン グ(不当廉売)と補助金の調査を実施すると発表。これより先、米国 は中国からのタイヤ製品に対し追加関税を課すことを決定した。

原題:U.S. Stocks Gain, Sending S&P 500 to Highest

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