9月14日の米国マーケットサマリー:ドルが対ユーロで年初来安値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4621 1.4571 ドル/円 90.94 90.71 ユーロ/円 132.98 132.17

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,626.80 +21.39 +.2% S&P500種 1,049.33 +6.60 +.6% ナスダック総合指数 2,091.78 +10.88 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .91% +.01 米国債10年物 3.42% +.07 米国債30年物 4.23% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,001.10 -5.30 -.53% 原油先物 (ドル/バレル) 68.86 -.43 -.62%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して下落。年初 来の安値水準まで売られた。借り入れコストが過去最低となり、投資 家はドルを売って高金利通貨に買いを入れた。

ポンドはドルに対して5週ぶりの高値付近から下落。英国の住 宅価格は来年また下落するとの企業リポートが嫌気された。ニュー ジーランド・ドルは対米ドルで大幅安。同国の7月の小売売上高が予 想に反して減少したのが背景。

英銀HSBCホールディングスのデービッド・ブルーム氏(ロ ンドン在勤)は「米国でこの先数年間予想される低金利構造がドル の価値を押し下げ始めるだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時現在、ドルは対ユーロで0.4%下げ て1ユーロ=1.4621ドル。前週末は1.4571ドルだった。一時は 昨年12月18日以来の低水準となる1.4653ドルまで売られた。円 はドルに対して0.2%安の1ドル=90円91銭。この日は2月12日 以来の高値となる90円21銭まで上昇する場面もあった。円はユー ロに対して0.6%安の1ユーロ=132円92銭(前週末は132円17 銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数はほぼ1年ぶりの高値 を付けた。公益株や金融株、工業株が堅調に推移し、朝方の下落から の反転に貢献した。

ラベル最大手のエイブリー・デニソンと、包装材メーカーのシー ルド・エアはともに6%近い大幅高。米バンク・オブ・アメリカ(B OA)のアナリストが両銘柄の投資判断を「買い」に引き上げたこと を好感した。

電力会社のAESがけん引し、S&P500種の公益株指数は3週 間ぶりの大幅上昇。米紙ウォールストリート・ジャーナルが、中国の 政府系ファンドがAESの株式取得を検討していると報じたことが手 掛かりとなった。オンライン証券大手のEトレード・ファイナンシャ ルも高い。米シティグループが投資判断を引き上げたことが買い材料 になった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前週末比0.6%高の1049.34。終値ベースで昨年10月以来 の高値となった。ダウ工業株30種平均は同21.39ドル(0.2%) 上昇の9626.80ドルで終了した。

ウェッジウッド・パートナーズ(セントルイス)で5億ドルの資 産運用に携わるデービッド・ロルフ氏は「中国への輸出に依存してい ない企業はどれも今朝方の『買い』リストに載っていた」と指摘。 「貿易摩擦が取りざたされるなか、ディフェンシブ銘柄にまずまずの 買いが入っている」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が4営業日ぶりに下落。利回りを2カ月 ぶりの低水準に押し下げた最近の上昇局面は持続できないとの思惑か ら売りが出た。

前週は3回の中長期国債入札でいずれも需要が予想を上回り、10 年債は上昇。週間ベースでも5週連続で上げた。15日発表の8月の 小売売上高は大幅増加、生産者物価指数(PPI)は上昇が見込まれ ている。前月はいずれもマイナスだった。

みずほ証券USAの米国債トレーディング責任者、ジェームズ・ コンビアス氏は「国債相場は先週、少し行き過ぎた。経済指標が発表 されるまで幾分下げ、それから方向感が出るだろう。下落しているこ と自体に意外感はない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時59分現在、10年債利回りは前週末比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.40%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は15/32下げて101 27/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。先週に過去最高の水準に積み上 がったロング(買い持ち)ポジションの解消が始まるとの懸念が高ま った。ドルの上昇も金の売り材料だった。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、9月8 日に終了した週のニューヨーク金先物のロングからショート(売り持 ち)ポジションを差し引いたネットロングは22万4676枚と、前週 比22%増加した。ドルはこの日、主要6通貨バスケットに対して最 大0.6%上昇した。

ヘレウス・プレシャス・メタルズ・マネジメントのセールス担 当バイスプレジデント、ミゲル・ペレスサンタラ氏(ニューヨーク在 勤)は「COMEX金先物のネットロングが極めて高水準に積み上が っており、ロングポジションの解消が始まるとの話題で市場は持ちき りだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前営業日比5.30ドル(0.5%)安の1オンス=

1001.10ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。保守・点検のため製油所が関連施 設の操業を停止していることに加え、消費減から米国の石油在庫が増 加するとの思惑から売りが続いた。

ガソリン需要が減り、ヒーティングオイルの需要期が始まる前の 9-10月に米国の製油所は修理や設備向上を実施する。米エネルギ ー省が先週発表した留出油の在庫は1983年以来の高水準に増加した。 同カテゴリーにはヒーティングオイルとディーゼル油が含まれる。

エネルギー取引コンサルティング会社、ショーク・グループのス ティーブン・ショーク社長は「原油の需給要因は弱気を示している。 ドライブシーズンは終わり、ヒーティングオイルの需要はまだ拡大し ていない。製油所は石油精製の端境期にあり、原油需要がかなり減る ことを意味する。調整があるとすれば、今だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 営業日比43セント(0.62%)安の1バレル=68.86ドルで終了し た。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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