英銀はさらに約20兆円の損失計上の公算、英景気低迷で-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは14日発表したリポートで、景気低迷の影響で、 融資と保有証券からの英銀の損失が総額2400億ポンド(約36兆円) に達するとの見通しを示した。

ムーディーズによれば、英銀は今後1年-1年半の間にさらに 1300億ポンド(約20兆円)の損失を計上する見込み。信用危機が始 まってからこれまでに約1100億ポンドの損失を出している。

ムーディーズはリポートで、「英国のマクロ経済環境の弱さが続く ことが融資の返済遅延増加につながり、英銀の収益力と資本への圧力 となると予想する」と書いている。

英政府は銀行支援に約1兆4000億ポンドを投じているほか、ムー ディーズの概算で英銀は信用危機開始から2009年半ばまでで1200億 ポンド前後の資本を調達している。

リポートによると、ムーディーズの予想は英住宅価格がピークか ら底で40%下落し商業用不動産が同60%値下がりするとの「基本シナ リオ」に基づいている。

ムーディーズはまた、英銀の資本が圧迫されるとともに、預金集 めや大口資金調達のコスト増大により収入と収益力が低下すると予想 した。ただ、これらのリスクは現在の格付けに既に織り込まれている ため、一段の格下げの可能性は低いとしている。英銀の格付け見通し は「ネガティブ(弱含み)」で据え置いた。

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