欧州委:7-9、10-12月期のユーロ圏プラス成長予想

欧州連合(EU)は14日、ユーロ 圏経済が2009年7-9月(第3四半期)にプラス成長を回復しそうだ との認識を示した。

EUの行政執行機関である欧州委員会は同日ブリュッセルで、最 新の景気予測を発表した。それによると、第3四半期はプラス0.2% 成長、10-12月(第4四半期)はプラス0.1%成長と予想されている。 4-6月(第2四半期)は0.1%のマイナス成長だった。09年通年の 成長率予想はマイナス4%と、5月時点から据え置かれた。

多くの欧州企業が市場予想を上回る業績を発表し、政府の景気対 策が奏功していることが示唆されている。欧州中央銀行(ECB)の トリシェ総裁は今月3日、安定化を示す「兆候が増えている」との認 識を示した。

シティグループのロンドン在勤ユーロ圏担当チーフエコノミスト、 ユルゲン・ミヒェルス氏は「過去数カ月で状況はかなり改善した」と 指摘。「7-12月はより前向きな内容となろうが、ブームは期待でき ない。回復は10年に入っても続くだろう」との見方を示した。

ドイツとフランスは第2四半期に予想外のプラス成長を達成した。 欧州委はこの日、ドイツの第3四半期はプラス0.7%成長、第4四半 期はプラス0.1%成長と予想した。フランス経済については第3四半 期の0.4%成長を見込んでいる。

イタリアも恐らく第3四半期にリセッション(景気後退)を脱す るもよう。一方、スペインは09年末までマイナス成長が続くと予想 されている。ユーロ圏外では英国が今四半期にプラス成長に復帰し、 第4四半期は0.5%成長と見込まれている。

欧州委のアルムニア委員(経済・通貨担当)は発表文で、「状況改 善の要因は主として、経済に対する中銀と政府による前例のない規模 の資金注入だ」とし、「景気の弱さによる雇用と政府財政へ影響は続く だろう。回復に向けた措置を今年から来年にかけて継続する必要があ る」との見解を示した。

欧州委はまた、今四半期のユーロ圏消費者物価指数は0.3%低下、 第4四半期が0.7%上昇と予想した。09年通年は平均0.4%上昇の 見込み。

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