円上昇は「ばかげた9月」現象-ゴールドマンのオニール氏

米金融大手ゴールドマン・サック ス・グループのグローバル経済調査責任者、ジム・オニール氏は14 日、外国為替市場の参加者らが米英の政府債務に注目し過ぎているこ とや円相場を押し上げていることは「ばかげた9月」現象だと発言し た。

同氏はロンドンでブルームバーグテレビジョンのインタビューに 応じ、「膨らんでいる政府債務のせいで英ポンドと米ドルを売らなけれ ばならないという見方と、誰もが円を買っているという見方が非常に 人気」だが、「これはばかげている。『ばかげた9月』現象だと思う」 と述べた。

米ドルは過去数カ月間に貿易加重ベースで11%下落。一方、円は 4月以来、米ドルに対して9%、英ポンドに対して6%上昇している。

オニール氏は「根底にあるファンダメンタルズ(経済の基礎的諸 条件)を見れば、変動相場制の歴史の中で円を上昇させてきた要素で 今も残っているものはほぼ皆無だ」と語り、「円相場の現行水準は正当 化されない。この水準が続くとは考えにくい」と述べた。

オニール氏はまた、世界経済の状態は1年前に比べ改善している との認識を示した。世界経済が米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホ ールディングス破たん後の窮地からは立ち直ったものの、「危険を免れ たというには程遠い」とのジョゼフ・スティグリッツ米コロンビア大 学教授の見解に異を唱えた。

オニール氏は国内総生産(GDP)統計について、世界の「多く の国で、7-9月(第3四半期)はかなり力強いとみられる」とした 上で、「新興市場国は先進国・地域の経済に比べうまく乗り切っている ということのようだ」と語った。

オニール氏はまた、GDPが依然として豊かさを図る最良の手段 だという見解を示し、この点でもスティグリッツ教授と異なる見方を 示した。

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