元ソニー出井氏:日本は「うつ」、唯一の治療法は「世代交代」

前ソニー会長で現在はグローバル企 業の育成支援やコンサルティング事業を手掛けるクオンタムリープ (東京・千代田区)の出井伸之代表取締役は14日、都内で開いた講演 会で、日本や日本企業が競争力を持つためには80年代の成功体験から 脱却し、かじ取り役の世代交代が必要との考えを示した。

出井氏は成功体験のある者が成功した後にうつに陥ることがある 「クリエイティブ・ディプレッション」という症状を説明、「まさに日 本は80年代の成功を忘れられない老人のよう。ディプレッションに陥 っている」と指摘した。

そのうえで、うつ症状を治す唯一の方法は「世代交代だと思う」と 語った。成功体験を持つ50歳以上が退き、日本の成長期を経験してい ない30歳代など若手にけん引役を渡すことが重要と話した。企業も国 も「新しい人たちが頑張っていかないといけない。新しい経営成功体験 が必要。80年代の成功体験を忘れないといけない」と述べた。

現在は「大企業が投資しようと思っても、社債は出せない、株は安 い、銀行も金を貸してくれない」という状況で、「お金の流れがストッ プしている」ことを懸念。企業は金を使わず、「銀行も自分が生き残る ために国債を買うのが一番良いと考えている。日本をつぶす道を選んで いるのではないか」と述べ、民主党新政権に対し「お金が流れるように してほしい」と要請した。さらに、日本や日本企業には大変革が必要で あり、2009年はまさにその時期だと強調した。

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