日本の緩やかな景気回復は「二番底」意味しない-バークレイズ森田氏

【記者:伊藤 辰雄】

9月14日(ブルームバーグ)バークレイズ・キャピタル証券の森 田京平チーフエコノミストは14日、内閣府内で開いた記者説明会で、 日本経済が通常の景気循環の領域に入る中で、今後の景気の回復速度 は緩やかになるとの見方を示す一方、そうした動きは「景気後退や二 番底を意味するものではない」と強調した。

森田氏は「二番底」の定義について、実質GDP(国内総生産) が2四半期連続して下落する状態になることと説明。日本経済はそう した状況には陥らないとした上で、年内は年率3%程度の成長が続く との見方を示した。成長の原動力としては輸出と設備投資を挙げ、生 産の緩やかな持ち直しなどから、設備投資は10-12月期から前期比プ ラスに転換すると予測した。

内閣府が11日発表した4-6月期のGDP2次速報値は前期比 年率2.3%増と、1次速報値の3.7%増から下方修正された。在庫投資 の減少が主因で、企業が在庫調整を急速に進展させたことを裏付けた。 一方、設備投資は前期比4.8%減と、1次速報の4.3%減から下方修正 された。

最近の円高が輸出主導の日本の景気回復に及ぼす影響について、 森田氏は1ドル=80円台でも「輸出は伸びるので、あまり影響を受け ない」と指摘。その一方で、過度の円高は輸出企業の収益に影響を及 ぼすため、収益の伸び悩みを通じ「設備投資に影響が出る可能性があ る」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE