日清医療食株が1年9カ月ぶり高値、新規受託数の拡大順調-業績安定

病院や社会福祉施設などに食事サ ービスを提供する日清医療食品株が大幅続伸し、一時前週末比8%高の 1307円と2007年12月20日以来、約1年9カ月ぶりの高値水準を回 復した。給食サービス提供先の拡充、業務効率化の推進で業績は会社側 計画の範囲内で推移。民主党政権に移行する中で医療・介護業界の労働 環境が改善するとの期待も出ている。

14日に発売された東洋経済新報社の「会社四季報09年秋号」では、 「新規受託はほぼ計画圏、解約やや多めだが、汚染米の影響は一巡。食 材費上昇に伴い一部単価是正も実現」と指摘された。

同社は、今期(2010年3月期)中に単体ベースで400件の新規受 託先を開拓する計画。財経部の村田宝志部長は、「計画通り順調に推移 している」と話し、四季報内容を容認している。

今年2月以降、各事業所に任せていた勤務シフト作成や具体的な作 業工程を平準化する努力を進めている。本社が作業効率を高めるための 「新型オペレーションモデル」を作成、首都圏を中心に200カ所の作 業所で試験的に導入した。村田氏によれば、「無駄を減らし、労働時間 を短縮できるため、将来的には人件費をいくらか押さえられる」という。

会社側の今期業績予想は、連結売上高が前期比2.7%増の2065億 円、営業利益が同42%増の120億円。ブルームバーグ・データにある アナリスト2人は、会社計画の達成が可能と予測。来期(11年3月 期)の見通しについては、連結売上高の平均で2130億円、営業利益で 123億円を見込んでいる。

一方で村田氏は、次期民主党政権が医療従事者や介護従事者の待遇 改善に前向きな姿勢を見せていることについて、「弊社にとってもビジ ネス拡大のチャンスだ」と指摘。新政権が医療施設における療養病床等 の位置付けをどうするか、関心を持って見守ると話していた。

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