英中銀は利上げと資産売却同時実施か、FRBと出口戦略相違-BIS

【記者:Jennifer Ryan】

9月14日(ブルームバーグ):国際決済銀行(BIS)は13日 公表した四季報で、米連邦準備制度理事会(FRB)と他の中央銀行 が、景気刺激目的の金融政策を解除する際に異なる出口戦略を採用す る可能性があると指摘した。経済成長を後押しする上で、債券買い取 りが果たす役割について見解の相違があることがその理由だとしてい る。

BIS当局者のロバート・マッコーリー氏は四季報で、FRBの 声明では、FRBが資産買い取りを景気刺激策とみていることが示さ れているが、イングランド銀行(英中央銀行)は、債券を保有し続け ることで景気を支援する効果もあると考えているようだと分析した。

この分析は、買い入れた債券を売却しなくても、景気刺激策の巻 き戻しには政策金利の引き上げだけで十分だと見なすFRBに対し、 イングランド銀は、利上げと資産の売却を同時に行いたいと考えてい る可能性を示唆している。FRBとイングランド銀は世界的なリセッ ション(景気後退)に対応して政策金利をゼロ近くに引き下げた後、 資産買い取りを進め、債券保有額が数十億ドル相当まで膨らんでいる。

マッコーリー氏は英中銀の考え方では、「保有する債券を決して 売らないまま短期金利を引き上げるのは、片方の足をアクセルにしっ かり掛けたまま、ブレーキを踏むようなものだ」と受け止めていると 分析。一方、FRBは「アクセルから足を外せば、一貫してブレーキ を踏むことができる」と考えていると説明した。

FRBは8月11-12日開いた連邦公開市場委員会(FOMC) 後の声明で、政策金利が「長期間」にわたって「異例の低い水準」に とどまる見通しを示唆した。2日公表された議事録によれば、その一 方で、最大1兆2500億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)と最大 2000億ドルの政府支援機関(GSE)債を購入するプログラムの終 了について、FOMCで討議したことも明らかになっている。

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