ロスチャイルド運用担当者:ディフェンシブ株に転換を-V字回復ない

ロスチャイルド・グループのパ リに拠点を置く運用会社、ロスチャイルド・アンド・シー・ジェスチ ョンのマネジャー、フィリップ・ショメル氏は、好況が株価の追い風 になる景気循環株への投資により、過去1年間の運用成績で上位6% に入った。しかし、同氏は今こそ、景気循環に左右されにくいディフ ェンシブ株投資に移るべき時だと指摘する。

ショメル氏のエラン・ユーロ・ダイナミック・ファンドは、銀行 株や個人消費に左右されやすい企業の持ち株を減らし、過去最も割安 な水準となっているフランス製薬最大手サノフィ・アベンティスと、 ヨーグルトメーカー世界最大手のダノンの株を購入している。ショメ ル氏は景気循環株について、この半年間に2倍強上昇し、先進国の企 業株の指標であるMSCIワールド指数の63%高を主導したが、そ れを今後も支えられるほど世界景気の回復は力強くないとみている。

こうした見方はショメル氏だけにとどまらない。米資産運用会社 ブラックロックのファンドマネジャー、ケビン・レンディノ氏は、デ ィフェンシブ銘柄が「信じられないほど安い」として、電信株、製薬 株、医療保険株を買い入れた。オッペンハイマーファンズのポートフ ォリオマネジャー、マイケル・リバイン氏は公益株を買い増している。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたニューヨーク証券取引所のデー タによると、小売り株と金融株、資源株、鉱工業株が、株安を見込む 投機家の最大のターゲットとなっている。

約250億ドル(約2兆2600億円)相当の資産運用に携わるシ ョメル氏は「今こそ転換すべき時だ」と述べた上で、「Ⅴ字型の景気 回復は望めない。経済情勢は厳しい状況が続くだろう」と説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE