英国は来年再び住宅不況に、住宅ローンの貸し渋りが継続-E&Y

米会計事務所アーンスト・ アンド・ヤング(E&Y)の経済調査部門アイテム・クラブは 14日発表したリポートで、住宅ローンの貸し渋りが続く中、英 国が来年住宅不況に戻るとの見通しを示した。

リポートによれば、英住宅価格は2010年1-6月(第1四 半期)に「落ち込んだ」後、2年間にわたり低迷する見通し。ア イテム・クラブは英国がリセッション(景気後退)から回復して いるものの、銀行がバランスシートを修復していることから、住 宅融資は「不十分で割高」な状態にとどまる可能性があると指摘 している。

英住宅金融大手ネーションワイド・ビルディング・ソサエテ ィーが8月に発表した同月の英住宅価格は、供給不足により、 06年以来で最大の上昇となった。10年間にわたる住宅ブームが 07年にピークを迎えて以来、住宅価格は15%下落しており、こ のため多くの住宅ローン利用者が所有する不動産の価値を超える 債務を抱えている。

アイテム・クラブのシニア経済アドバイザー、ヘタル・メー タ氏はリポートで、「現在の住宅市場の安定は、偽の夜明けだ」 と指摘。「住宅価格の上昇は主に購入可能な物件の深刻な不足を 反映したもので、多くの住宅所有者はネガティブ・エクイティに 陥っているか、過去2年間の損失確定を恐れて売るのをためらっ ているかのいずれかだ」と分析した。

イングランド銀行のデータによれば、住宅ローンの承認件数 は7月に5万件を超える水準に増加したものの、2年前の同月の 半分にも届いていない。

アイテム・クラブは、住宅価格は向こう5年間、07年のピ ーク時の水準には戻らないと予想。住宅価格上昇は景気回復と新 規物件の継続的な供給不足にけん引されるとの見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE