クミアイ化株が急反落、10月期業績予想を据え置く-南半球向け減速

クミアイ化学工業株が一時、前週 末比5.1%安の391円と急反落。取引時間中に5%以上下げたのは8 月28日以来、ほぼ半月ぶり。前週末公表の第3四半期累計(2008年 11月-09年7月期)決算は、海外農薬事業の拡大などで9%の営業増 益を確保したが、会社側が南半球向け輸出の陰りなどを理由に通期計画 を据え置き、売り注文が先行した。

クミアイ化が11日に発表した第3四半期連結決算は、本業のもう けを示す営業利益が前年同期比9%増の12億9200万円となり、会社 側の想定を若干上回った。ただ、足元の円高で海外事業が悪影響を受け ているとし、通期(09年10月期)業績予想は据え置いた。

同社広報担当の相馬寿嗣氏は、「9-10月は南半球向けの売り上 げが伸びる時期だが、今年は円高でマイナス影響を受けている。加えて ブラジルでは景気に陰りも出てきた」と話している。

野村証券の岡崎優アナリストは、「中長期の成長性を見る上で大き な変化は起きていないが、国内農薬事業が足元で厳しい上、南半球向け 輸出高も芳しくないため、通期業績が会社計画を大きく上振れることは ないと思われる」と指摘、今後の動向を慎重に見極めるべきとした。

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