三菱総研の初値は3200円、公開価格比45%高-東証2部に新規上場

東証2部市場にきょう新規株式公 開(IPO)をした三菱総合研究所株が午前10時35分に、公開価格 (2200円)を45%上回る3200円で初値を付けた。取引開始直後から 積極的な買い注文が膨らみ、注目度の高さをうかがわせた。

SMBCフレンド証券・投資情報部の野口靖主任は、「株式市場 の地合いの悪さからIPO銘柄に資金が流入した」と分析。さらに、I Tソリューション事業では景況感悪化で受注低迷が懸念されるが、三菱 UFJ系のクレジット会社のシステム統合が期待でき、業績の安定感は 高いと見ている。

三菱総研はシンクタンク・コンサルティング事業、ITソリュー ション事業を手掛ける。社会公共政策分野では国土整備、交通運輸、情 報通信などの調査、分析、事業評価、計画立案を手掛けるほか、経済産 業政策分野では政策提言も行う。ITソリューション事業では、連結子 会社の三菱総研DCSが中核となり、金融や製造、流通などで、経営の IT化を上流から下流までトータルに支援するサービスを行う。

2009年9月期の連結純利益見通しは、前期比0.2%増の27億 6300万円。公募価格は2000円から2200円としていた仮条件の上限で 決まった。公開株数は300万株(公募100万、売り出し200万株)。

経営戦略のリサーチやコンサルティングを手掛ける野村総合研究 所の予想PER(株価収益率)は16.5倍。これに対し、三菱総研は

12.3倍と公募価格段階では割安感があった。主幹事は三菱UFJ証券 が務める。

東証2部では、3月18日に一般用医薬品などの製造を手掛ける大 幸薬品が新規上場。初値は2120円だったが、8月24日には4830円ま で上昇するなど堅調な値動きを見せている。野口氏は、「投資家の間で は企業の成長性を期待するよりも、これまでの実績を評価する動きが強 まっており、三菱総研も同様に評価されている」と話していた。

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