ルーブル切り下げはロシア経済の困難解決せず-EBRDエコノミスト

欧州復興開発銀行(EBRD) のチーフエコノミスト、エリック・バーグロフ氏は、ルーブルを切り 下げてもロシア経済が抱える諸問題は解決できないと述べ、世界最大 のエネルギー輸出国ロシアは「今後数年にわたって極めて困難な事 態」に直面していると指摘した。

ロシアの地方銀行協会は最大30%の切り下げを要請している。 バーグロフ氏は10日にロンドンでのインタビューでルーブル切り下 げについて、「これはロシア経済の回復を考える上で誤った方向だ」 と述べた。

エコノミストの間では、ロシアが一次産品への依存体質から抜 け出せないでいることが経済低迷の要因だと指摘されている。バーグ ロフ氏は、ロシア経済の運命が原材料価格次第で決まる限り、2011 年までにルーブルの変動相場制への移行を目指す同国中銀の目標実現 は難航するだろうと予想。「柔軟性のある為替相場制度を望むなら、 現在のような一次産品への依存体質から抜け出す必要がある」とし、 「ロシアが実際に一次産品への依存度を高めてきたことはこの10年 間で最大の懸念だ。残念ながら、あまり進歩は見られない」と語った。

EBRDは1992年から今年3月末までに約120億ユーロをロシ アに投資しており、同国にとって最大の外国投資家の一角。ロシア政 府と共同で同国の非石油企業育成に取り組んでおり、食品、化学、消 費財などEBRDが有望とみなす業種の企業への投資を望んでいると バーグロフ氏は付け加えた。

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