TB2カ月物、需要おう盛で落札利回り低下-期末向けレポ上昇警戒

財務省の国庫短期証券(TB)2 カ月物入札は、落札利回りが低下した。余剰資金を抱えた投資家の買 いが強かった。半面、9月期末に向けたレポ(現金担保付債券貸借) による資金調達コストの上昇を警戒する声もあった。

TB54回債(償還11月25日)の最高落札利回りは、前月の2カ 月物入札に比べて0.0014%低い0.1476%。平均落札利回りは0.0024% 低い0.1428%と、2006年4月以来の低水準だった。入札後は0.145% の買い気配のまま取引は閑散だった。

国内証券のトレーダーによると、一部投資家のまとまった買いな どで順調に消化されたという。最高利回り水準であまり買えなかった 銀行も、あすの3カ月物入札はしっかり買ってくるとの見方があり、 資金余剰を背景に相次ぐTB入札は順調に消化する見通しだ。

今週のTB入札は、14日に2カ月物(発行額3.5兆円)、15日は 3カ月物(5.7兆円)、16日は1年物(2.3兆円)と続くが、東短リサ ーチの寺田寿明研究員は、「2、3カ月物は償還資金による買い換え需 要に手元の余資運用が加わって需要が強い」という。

発行増加は利回りの上昇圧力になりやすいものの、最近の市場では、 金利水準にかかわらず、各入札の平均落札利回りで購入する投資家の需 要が根強く、これを受けたディーラーの在庫確保が利回り上昇を抑えて いる。

24日以降のレポ警戒

ただ、9月利払い債の移転登録停止期間(9月15-20日)明けの最 初の営業日である24日以降は、大量の債券が出回る結果、利付債も含め てレポでの資金手当ての需要が急増し、期末を控えて金利上昇が予想さ れている。東短の寺田氏は、「今後のレポ上昇を考えると、もう少し高い TB利回りがほしい」ともいう。

この日のレポ(現金担保付債券貸借)は、準備預金の積み最終日 にあたる15日の受け渡し分が0.13-0.14%程度に強含んだ。16日以降 も準備預金の新しい積み期間に入って資金需要が増えるため、レポの動 向が注視されている。

国内証券のトレーダーは、今年の9月期末の金利上昇は限定的と いうのが大方の見方だとしながらも、日本銀行が資金供給の手を緩め れば、レポ上昇をきかっけに波乱含みの展開もあり得ると警戒する。

9日に実施された期末越えの全店共通担保オペ8000億円(9月 30日-10月1日)の平均落札金利が0.154%の低水準にとどまり、市 場では資金手当てに対する安心感が広がっている。24日に大量の国債 が償還されることで銀行は手元資金も膨らむため、調達意欲も弱い。

午後の本店共通担保オペ6000億円(15日-28日)の平均落札金 利は、10日のオペ(11日-25日)より0.6ベーシスポイント(bp) 高い0.126%で、通知額の4倍近い2兆3670億円の応札が集まった。 国債買い現先オペ8000億円(16日-28日)の平均金利は0.125%で ほぼ横ばいだった。

翌日物は午後弱含み

午前の無担保コール翌日物は0.10%付近で底堅く推移。この日は 源泉税揚げやTB発行日にあたったうえ、あすに準備預金の積み最終 日を控えて調達需要が根強かった。大方の取引が終了した午後の相場 では0.07-0.09%まで低下する場面も見られた。

準備預金を平均的に積み上げている大手行では、最終調整として 積みにめどを付ける意向も指摘された。もっとも、銀行全体の積みは 順調に進んでおり、0.1%から強含む展開にはならなかった。

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