今週の米経済:小売売上高は約3年半ぶり大幅増か-車買い替え補助で

エコノミスト予想によれば、 今週発表される経済指標では、米政府の自動車買い替え奨励策の効 果で8月の小売売上高が約3年半ぶりの大幅増加となり、鉱工業生 産も押し上げられたことが示されるもようだ。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト60人の予想中央値に よると、商務省が15日発表する8月の小売売上高は前月比1.9% 増と、2006年1月以来の高い伸びを示す見通し。オバマ政権の自 動車買い替え奨励策は、8月の鉱工業生産が07年以来の2カ月連 続増加となるのにも寄与したもようだ。

消費者は先月、買い替え奨励策を利用しようと自動車ショール ームに押し寄せた。大恐慌以来最悪のリセッション(景気後退)が 終わりつつあることを示す証拠が増えているもの、自動車以外の購 入は控えられている。失業率は年内に10%に達すると見込まれてお り、個人消費が景気回復をけん引する公算は小さい。

IHSグローバル・インサイトの金融担当チーフエコノミスト、 ブライアン・ベスーン氏は「10-12月(第4四半期)に入れば、 自動車買い替え奨励策に伴う一時的な増加が失われる」と指摘。た だ、「生産面のリセッションは終わり、住宅のリセッションも終わっ た。この2つを合わせれば、経済全般に対する相当なけん引力が生 じることになる」と述べた。

自動車除く売上高

8月の小売売上高は変動の大きい自動車を除くベースでは

0.4%増にとどまる見通し。

米連邦準備制度理事会(FRB)が16日発表する8月の鉱工 業生産指数は前月比0.6%上昇と、昨年10月以来最大の伸びを示 すと見込まれる。設備稼働率は69.1%と、5カ月ぶりの高水準に なるとの予想だ。

ニューヨーク連銀が15日発表する9月の同地区の製造業景況 指数は08年1月以来となる2カ月連続の景況拡大を示すもようだ。 同指数は15と、前月の12.1から上昇する見込み。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト61人を対象にまと めた月間調査によると、米国内総生産(GDP)成長率は7-9月 (第3四半期)に年率換算で2.9%増(中央値)が予測されている。 ただ第4四半期は2.2%成長に減速する見通しだ。

8月の米消費者物価指数(CPI)は、エネルギーのコストが 上昇するなかで前月比0.3%上昇が見込まれている。前月は変わら ずだった。この統計は労働省が16日に発表する。

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