9月11日の米国マーケットサマリー:ドル指数が6日続落、金は上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4582 1.4582 ドル/円 90.67 91.73 ユーロ/円 132.20 133.76

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,605.41 -22.07 -.2% S&P500種 1,042.73 -1.41 -.1% ナスダック総合指数 2,080.90 -3.12 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .90% +.02 米国債10年物 3.34% -.01 米国債30年物 4.17% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,006.40 +9.60 +.96% 原油先物 (ドル/バレル) 69.29 -2.65 -3.68%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドル指数が6日続落。3月以来で 最長の下落局面となった。米消費者マインド指数の上昇を受け、ドル を売って高金利通貨を買う動きが続いた。

8月の英生産者物価指数の上昇を背景に、ポンドは対ドルで1カ 月ぶり高値をつけた。円は大部分の主要通貨に対して上昇。中国の景 気回復でアジアの近隣諸国の成長が加速するとの観測と、日本の輸出 業者が海外利益を本国に戻すとの思惑が円買いを誘った。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) のシニア為替ストラテジスト、ポール・ロブソン氏は「経済データは 比較的良好で、弱気派が劣勢に回っている。当局は緩和的な金融政策 を当面続ける意向を示している。それがリスク許容を高め、ドルが資 金調達通貨として使用されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後零時57分現在、主要6通貨に対するイン ターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.2%安の

76.675。週間ベースでは1.9%安と5月以来で最大の下げ。この日 は一時、2008年9月25日以来の安値となる76.457まで下げた。

ドルは対ユーロで1ユーロ=1.4574ドル(前日は1.4582ド ル)。一時は1.4634ドルと、昨年12月18日以来の安値をつけた。 ドルは円に対して1.4%下落し、1ドル=90円47銭。一時は2月 12日以来の円高・ドル安水準となる90円21銭をつけた。円は対ユ ーロで1.4%上昇し、1ユーロ=131円83銭(同133円76銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。米消費者信頼感が予想を上回り、小荷物輸送 フェデックスも好調な暫定決算を発表したが、最近の株価上昇のペー スが企業の利益見通しに比べて速過ぎるとの懸念が強まり、6日ぶり に下落した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェース は下落。S&P500種株価指数の産業別10指数のうち金融株価指数 は値下がり率最大だった。

放送局CBSと家電量販店のベスト・バイはいずれも下落。ア ナリストが投資判断を引き下げたのが嫌気された。半導体のナショナ ル・セミコンダクターは減益決算が売りを誘い下落。一方、フェデッ クスは決算の暫定集計が好感され上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%安の1042.73。週間ベースでは2.6%高。ダウ 工業株30種平均は22.07ドル(0.2%)下落して9605.41ドル。

ワサチ・アドバイザーズのマイケル・シニック氏は「景気は回 復するだろうが、米消費者にかかる強い圧力に影響され通常のような 回復にはならないだろう。景気循環に需要が左右されない分野につい ては、われわれは一段と楽観的になっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債は週間ベースで5週連続高。米国債 の相対的価値が見直され、前日まで3日連続で実施された総額700億 ドルの米国債入札では強い需要が示された。

30年債も週間ベースで上昇。前日の120億ドルの入札では投資 家の需要を測る指標である応札倍率がほぼ2年ぶりの高水準となった。 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル 指数は今週2%近く低下しており、海外投資家にとっては米国資産を 保有しやくなっている。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・ オドネル氏は「国債の価値は高まったものの、債券市場のほかの資産 と比較すると割安に感じられる」と指摘。「ドル以外の通貨や住宅ロ ーン担保証券市場から国債相場への資金流入がみられる」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時24分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.32%。週間ベースでは 13bp低下した。10年債(表面利率3.625%、2019年8月償還) 価格は11/32上げて102 19/32。30年債利回りは6bp低下し

4.14%。週間ベースでは13bp低下。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。日中の取引としては2008年3 月以来の高値をつけ、終値ベースの最高値を更新した。ドルの下落が 続き、インフレヘッジとしての金需要が高まった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は6日続落。3月以来で最長の下落局面となり、11カ月ぶ りの安値をつけた。将来のインフレ指標と一部でみなされている原油 価格はこの日は下落したものの、年初からは61%上げている。ドル が下げると上昇する傾向のある金は年初から14%高。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は「インフレ懸念からドルは下げるだろう。資金がだぶついてお り、物価は上昇するだろう。需給は関係ない。常識は通じない」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比9.60ドル(1%)高の1オンス=1006.40ドル で取引を終えた。週間では1%上昇し、4週連続の上げ。一時は

1013.70ドルと、中心限月としては最高値(1033.90ドル)をつ けた2008年3月17日以来の高値まで上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反落。バレル当たり72.90ドルと今月 の高値を付けたものの、これを上抜けできなかったことから売りがか さみ、4週ぶりの大幅安となった。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズ(ニューヨー ク)のエネルギー担当シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「原油相 場は上昇を維持できなかった」と指摘。「前日までの騰勢を駆ってバ レル当たり72.90ドルまで上昇したものの、ここで息切れして反落。 過去2日間の安値水準も割り込んだ」と述べた。

原油相場の下落は5日ぶり。一方、週間ベースでは3週ぶりに値 上がりした。ドル安でインフレヘッジとしての魅力が高まった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比2.65ドル(3.68%)安の1バレル=69.29ドルで終了した。 週間ベースでは1.9%値上がり。

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