米国株:6日ぶりに反落、上昇ペース警戒で売り優勢

米株式相場は反落。米消費者 信頼感が予想を上回り、小荷物輸送フェデックスも好調な暫定決算 を発表したが、最近の株価上昇のペースが企業の利益見通しに比べ て速過ぎるとの懸念が強まり、6日ぶりに下落した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェース は下落。S&P500種株価指数の産業別10指数のうち金融株価指 数は値下がり率最大だった。

放送局CBSと家電量販店のベスト・バイはいずれも下落。ア ナリストが投資判断を引き下げたのが嫌気された。半導体のナショ ナル・セミコンダクターは減益決算が売りを誘い下落。一方、フェ デックスは決算の暫定集計が好感され上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1042.73。週間ベース では2.6%高。ダウ工業株30種平均は22.07ドル(0.2%)下落して

9605.41ドル。

米景気回復

ワサチ・アドバイザーズのマイケル・シニック氏は「景気は回 復するだろうが、米消費者にかかる強い圧力に影響され通常のよう な回復にはならないだろう。景気循環に需要が左右されない分野に ついては、われわれは一段と楽観的になっている」と述べた。

S&P500種は今年3月9日の12年ぶり安値から54%値を戻し た。経済統計からリセッション(景気後退)が緩和されつつあるこ とが示唆されたほか、医療品メーカーのジョンソン・エンド・ジョ ンソンからゴールドマン・サックス・グループに至るまで多数の企 業決算がアナリスト予想を上回ったのが背景。

ブルームバーグの週間データによると、S&P500種の株価収益 率(PER)は約19倍と、04年6月以来の高水準だった。

CBS、ベスト・バイ

CBSは1.6%安。カウエンはCBSの投資判断を「ニュートラ ル」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。

ベスト・バイは3.1%安。オッペンハイマーは、同社の株式投資 判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き 下げた。

ナショナル・セミコンはS&P500種銘柄で値下がり率2位だっ た。同社の売上高は5四半期連続で減少した。同社は、同社製半導 体に対する需要が上向き始めているとして、9-11月(第2四半 期)の回復を予想している。

フェデックスは6.4%高。同社が発表した6-8月(第1四半 期)決算の暫定集計によると、1株当たり利益は58セントと、従 来見通し(同30―45セント)およびアナリスト予想(同45セン ト)を上回った。

この日は一時、消費者信頼感の改善を手掛かりに上昇する場面 もあった。9月の米ロイター・ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は70.2と、前月の65.7から上昇。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想中央値67.5も上回った。

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