ECBビニ・スマギ理事:インフレが加速する前に利上げ実施を

欧州中央銀行(ECB)のビ ニ・スマギ理事は11日、ECBはインフレが加速する前に利上げ を始める必要があるとの考えを示した。

ビニ・スマギ理事はローマでの講演で「引き締め局面入りをイ ンフレが顕在化するまで遅らせるわけにはいかない。インフレより 先行しなければならない」とし、「金利が非常に低水準まで引き下 げられていることを考えると、今回は特にそうだ」と語った。

ECBの政策金利は現在、過去最低の1%。同中銀はいわゆる 非伝統的な政策措置も駆使して与信正常化に取り組んでいる。

ビニ・スマギ理事は、非伝統的措置の解除は利上げ前でも後で もよいものの、危機対応で追加された流動性をまず引き揚げる方 が望ましいとの見解を示した。利上げを実施するときに、「数多く の金融機関がまだ、中銀が提供した流動性への中毒を脱していなか ったら、金融政策の効果浸透の仕組みが損なわれる恐れがある」と 説明した。「自分の足で立つことのできない金融機関に流動性を供給し 続けることは、ひとたび混乱が収まればもはや、中銀の仕事ではない」 と言明した。

ビニ・スマギ理事はさらに、「引き締めのペースはもちろん、 その時々の状況、特に回復のスピードに左右される」とした上で、 「今は景気刺激策を解除する時ではなく」、不確実性の高さを考え れば、「特定の行動計画をあらかじめ決めることは不適切だ」と付 け加えた。

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