中国の強風吹きすさぶ高原、風力発電の未開の宝庫か-ハーバード大

大気汚染の軽減とエネルギー増産 の両方を目指す中国にとって、強風が吹きすさぶチベット高原や中国 北東部の草原は、未開発の宝庫としての価値がある。

ハーバード大学の研究者、マイケル・マッケルロイ氏によると、 中国は現在の電力消費量の7倍相当を発電できる風力エネルギーの十 分な可能性を秘めている。中国は化石燃料の燃焼による二酸化炭素(C O2)の世界最大の排出国だ。同氏が10日発売の米科学誌サイエンス に掲載した研究リポートによると、発電能力を開発し、拡大する需要 を満たすには約9000億ドル(約82兆円)のコストがかかる。

世界最大の石炭消費国である中国の昨年のCO2排出の増加量は、 他のすべての諸国の合計を上回った。中国は、風力発電能力を2020 年までに5倍に増強することで排出量の増加分を相殺することを目指 している。

マッケルロイ氏はリポートで、「世界各国は、CO2を多く排出 する燃料から、全く排出しない燃料にいかに移行するかという問題に 取り組んでいる」と説明。「地球全体にとっての問題、それは中国が どのような代替エネルギーを持てるかということだ」と付け加えた。

ハーバード大による気象データに関する調査は、米ゼネラル・エ レクトリック(GE)やデンマークのベスタス・ウインド・システムズ、 スペインのガメサ・コルポラシオン・テクノロヒカなど、米国や中国 で事業を拡大している風力タービンメーカーにとっての商機を示唆す る。両国は最も成長している風力発電市場だ。

中国で潜在的な風力発電能力をすべて活用するためには、同国政 府の4兆元(約53兆円)規模の景気刺激策を約50%上回る風力ター ビンへの投資が必要と見込まれている。

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