モルガンSのローチ氏:世界的リセッション、再発確率は最大3分の1

モルガン・スタンレー・アジア のスティーブン・ローチ会長は、米経済に何らかのショックが生じて 消費低迷が深刻化した場合、米国を中心とする世界的なリセッション (景気後退)が「再発」する確率は最大3分の1に達するもようだと の見通しを示した。

中国の大連で開催された世界経済フォーラム(WEF)夏季ダボ ス会議に出席したローチ会長は10日のインタビューで、リセッショ ンから脱却しつつある各国経済が再び低迷する事態を回避するには 「成長のクッション(緩衝材)」が必要だと指摘した。

ローチ会長は「消費は依然機能していない。消費者はまだ戻って きていない」と言明。その上で、米経済へのショックを引き金に世界 経済が再び落ち込むリスクについて「再発の確率は4分の1、恐らく 最大で3分の1となろう」と述べた。

米家計所得は2008年に減少し、貧困率は1997年以来最悪の水 準を記録。景気回復のけん引役として個人消費が果たす役割は限られ る見通しだ。

ローチ会長は「活力のない」米景気回復は、悪天候や労働争議と いったショックに対する米経済の脆弱(ぜいじゃく)性を強める見通 しで、来年の世界経済成長を押し下げる恐れがあると指摘。リセッシ ョンへの逆戻りの可能性は否定できないものの、「ショックを予測し ていないため、景気の二番底も見込んでいない」と述べた。

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