米SECのコッツ監察官、40余りの対策促す公算-マドフ事件再発防止

米証券取引委員会(SEC)のデ ービッド・コッツ監察官は、SECがバーナード・マドフ受刑囚によ る650億ドル(約5兆9400億円)に上る証券詐欺事件を食い止められ なかったことを踏まえ、調査や検査の改善を図る40余りの対応策を促 す可能性がある。

マドフ事件関連の検査の見直しを9カ月間にわたって行なった同 監察官は10日、米上院銀行委員会で証言し、運用担当者の取引慣行を 確認するため、SEC職員に無作為で選んだ取引データの検査を義務 付けるよう提案する公算があることを明らかにした。同監察官はSE Cの管理職に対して、検査に当たり「適切な技量と専門知識」を持っ た職員に担当させるよう求める考えも示した。

コッツ監察官は「SECはマドフ事件で有効かつ徹底的な検査・ 調査を行なわなかった」と説明。「そうした適切な検査・調査が行われ ていれば、SECは詐欺行為を発見することができただろう」と述べ た。

457ページに及ぶ同監察官の報告書は、1992年にさかのぼり詳細 に触れている。当時、SECが任命した検査官は経験不足で、上司が 検査拡大の要請を退け、職員は手掛かりを追跡できなかった。議会は、 今回の失敗で調査能力の評価が損なわれたSECの改革を検討してお り、先週公表されたこの報告書を検証している。

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