藤倉化株が11カ月ぶり高値、午後1時には今期業績を増額

フジクラ系列で、アクリル樹脂派 生製品メーカーの藤倉化成株が一時、ストップ高(制限値幅いっぱいの 上げ)に当たる前日比100円(19%)高の625円まで急騰。2008年 10月2日以来、約11カ月ぶりの高値を付けた。

午前の取引終了段階で投資判断の付与や株価を大きく刺激するよう な目立った材料は確認されておらず、同社経理部の高野俊之氏は「弊社 から何か発表した訳ではないし、弊社にまつわる記事もきょうはなかっ た。突然のことでびっくりしている」と話していた。

10日終値は525円。取引開始前の注文状況は530円どころで2万 株の食い合いとなっていたが、開始直前に大口の買い注文が入り、気配 値を切り上げた。午前9時10分に同4.8%高の550円で8万3100株 の売買が成立、その後は1000株単位の追随買いでストップ高まで急伸 し、9時18分から午前終了まで同水準で買い気配が続いた。午後開始 時に再び売買が成立している。

同社株の過去5営業日の終日出来高の平均は7万5800株。この日 は午後零時47分時点で52万株を超え、昨年9月11日以来の高水準。 同社株の株価純資産倍率(PBR)は10日時点で0.83倍、配当利回 りは3.6%だった。

一方、藤倉化では午後1時に、2010年3月期の業績予想修正を発 表。連結売上高は従来の420億円から460億円に9.5%増額、営業利 益は23億円から24億円に4.3%上積みした。前期比ではそれぞれ

7.6%減、4.4%減。業績修正のリリースによると、北米自動車業界の 低迷で米子会社の回復は遅れたが、電子材料の復調、人件費などコスト 低減が進んだと説明している。最終利益については従来の9億5000万 円から5億円に減額したが、前の期は9億8000万円の赤字だった。

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