IHI株が1年ぶり200円乗せ、プラントリスク減と航空成長力評価

総合重機メーカーのIHI株が一 時前日比4.7%高と2008年8月18日以来、およそ1年ぶりに200円 に乗せた。エネルギー・プラントのコスト管理徹底、ジェット・エンジ ンの伸びによる中期的な利益拡大の可能性が一部アナリストの間で指摘 され、業績の先行きを楽観視した買いが優勢になった。

ゴールドマン・サックス証券は10日、IHI株の投資判断「買 い」を継続した上で、目標株価を190円から220円に引き上げた。境 田邦夫アナリストは投資家向けメモで、「エネルギー・プラントでの赤 字計上リスクが減少したことで、ターボ・チャージャーの回復と、ジェ ット・エンジンの安定増による中期的な利益拡大の確度が高まってき た」と指摘する。

部門別で見ると、エネルギー・プラントは入札から受注、建設ま での全工程にわたる損益管理徹底が奏功したとし、今期(2010年3月 期)は黒字転換すると分析。ターボ・チャージャーの減少で、今期営業 利益が減少する機械も回復に向かうと見る。ジェット・エンジンのスペ ア・パーツがけん引する航空・宇宙は、12年3月期に過去最高を記録 した08年3月期に迫ると予想した。

これらを踏まえたゴールドマン証による連結営業利益予想は、10 年3月期が348億円。会社側計画の290億円、ブルームバーグ・デー タにあるアナリスト6人の予想平均値296億円を上回る。さらに11年 3月期は447億円、12年3月期が556億円まで増えるとし、境田氏は 「確度の高い中期利益成長に、株式市場の関心が増す」と見ている。

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