中国の工業生産、8月は12.3%増加-景気回復ペースの加速を示唆

中国国家統計局が11日発表し た8月の工業生産は前年同月比12.3%増加した。7月(10.8%増) と、ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト15人を対象にまと めた予想中央値(11.8%増)を上回る伸びになり、景気回復ペース が加速している様子を裏付けた。

中国は世界的なリセッション(景気後退)からの回復で、アジ ア諸国・地域を先導している。4兆元(約54兆円)規模の景気刺 激策や過去最高水準の融資、不動産投資・販売の回復が、輸出落ち 込みの影響を和らげているのが背景。

温家宝首相は10日、大連での世界経済フォーラム(WEF) の基調講演で、中国の景気回復に向けた措置について、引き揚げる ことは「できないし、する意志もない」と明言した。

バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ペン・ウェンシェ ン氏(香港在勤)は「回復の足取りが安定してきている」との見方 を示した。

中国株の指標、上海総合指数は8月4日の年初来高値から約 15%下落。1-6月(上期)に1兆1000億ドル相当に達した新規 融資の伸びが鈍化したのが響いた。

BNPパリバのシニアエコノミスト、アイザック・メン氏(北 京在勤)は「現在の最大の課題は、不動産や株式市場、景気回復に 影響を与えることなく、金融・信用政策を妥当な水準にいかに導く かだ」と指摘した。

中国国家統計局が11日発表した1-8月の都市部固定資産投 資は前年同期比33%増と、1-7月の32.9%増を上回る伸びだっ た。ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象にまとめた予 想中央値は32.7%増だった。

8月の小売売上高は前年同月比15.4%増加した。7月は同

15.2%増だった。

8月の消費者物価指数は前年同月比1.2%低下し、7カ月連続 のマイナスとなった。8月の生産者物価指数は同7.9%低下。7月 は過去最大となる8.2%の低下だった。

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