中国の8月の新規融資は4104億元-予想に反して増加

中国の8月の新規融資は、市場予 想に反して前月比で増加した。中国経済がほぼ10年ぶりの低成長から 回復するのを融資の拡大が後押ししている。

中国人民銀行(中央銀行)がウェブサイト上で11日発表した8月 の人民元建て新規融資は4104億元(約5兆5000億円)と、7月の3559 億元から増加した。ブルームバーグ・ニュースが集計したエコノミス ト9人を対象とする調査では、8月の融資額が3200億元(中央値)に なると見込まれていた。前年同月は2715億4000万元だった。

同時に発表した8月のマネーサプライ(通貨供給量)統計は、最 も広範な指標であるM2が前年同月比28.53%増と、過去最高の伸び となった。

この日の数字は、資産インフレをあおることなく、景気拡大の持 続を図ろうとしている中国の政策担当者をジレンマに陥らせるかもし れない。10日には中国銀行の朱明・副頭取が株式・不動産市場の「バ ブル」の危険を警告する一方、温家宝首相は景気回復を確実なものと するため刺激策の継続を約束した。

ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのエコノミスト、シャ ーマン・チャン氏(シドニー在勤)は、融資拡大は成長の持続を支援 するものの、「経済を過熱させ、資産バブルを発生させたいとは思わ ないだろう」と指摘した。

一方、今回の統計は株式投資家を勇気づける可能性がある。上海 総合指数は先月、融資ペースの減速で工業生産や支出が減少するとの 懸念が高まり、今年の最高値から最大23%下落した。

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