敵対的買収合戦の「急増」見込む、金融・株式市場の回復で-シティ

米シティグループによると、金 融・株式市場が信用危機から回復するなか、敵対的買収合戦が「急激 に増える」見通しだ。

同社は10日付のリポートで「過去の市場低迷期より、敵対的買 収につながりやすい状況のようだ」とし、「現在の市場環境では、財 務面から見て多くの企業が買収の標的になり得る」と指摘した。

世界2位の食品メーカー、米クラフト・フーズは7日、英菓子メ ーカー、キャドバリーに敵対的買収を仕掛けた。提示額を基にしたキ ャドバリーの評価額は約98億ポンド(約1兆5000億円)。

シティは「銀行セクターの緊張が和らぐなか、買い手は敵対的買 収のための銀行融資を受けやすくなっている」と指摘した。

ブルームバーグの集計データによると、クラフトのキャドバリー 買収が実現すれば、国境を越えたM&A(企業の合併・買収)として は今年最大規模になる。8月に発表された欧州のM&Aは計210億 ドル(約1兆9000億円)。

ブルームバーグのデータによると、8月24日以降これまでに発 表されたM&Aは計780億ドル。31日には米メディア・娯楽大手ウ ォルト・ディズニーがコミック誌出版の米マーベル・エンターテイン メントを約40億ドルで買収することで合意。ベーカー・ヒューズも 同日、BJサービシズを55億ドルで買収することで合意した。油田 サービス業界のM&Aとしては1998年以降最大規模となる。

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