8月の消費者態度指数は8カ月連続で上昇-持ち直し続く

今後半年間の消費者の購買意欲を 示す消費者態度指数(一般世帯)は、8月に8カ月連続で上昇した。 雇用・所得環境は引き続き厳しいものの、これ以上は悪化しないとの 回答が増えたことが指数の上昇につながった。

内閣府が11日発表した全国消費動向調査によると、一般世帯の同 指数は40.1となり、前月の39.4から上昇した。単身世帯も含めた総 世帯の同指数は40.4と前月の39.7から上昇した。内閣府は基調判断 を「持ち直しの動きが続いている」とし、前月から据え置いた。ブル ームバーグの事前調査によるエコノミストの予想中央値は、 一般世帯 が40.5、総世帯が40.2だった。

消費者態度指数は半年後の「耐久消費財の買い時判断」、「雇用 環境」、「収入の増え方」、「暮らし向き」の4つの意識指標で構成 されている。8月は「耐久消費財の買い時判断」が8カ月ぶりに前月 から低下した一方で、残る3指標は上昇した。

内閣府の杉原茂景気統計部長は記者説明で、「耐久消費財の買い時 判断」について、家電製品のエコポイント制度の効果が浸透すれば「そ れ以上さらに良くなるとはならない」と指摘。「変わらない」とする回 答の割合が増加したことが、8月に低下した要因であると説明した。 半面、「雇用環境」の上昇については、一時期急速に増えた「悪化」の 割合が減り、「変わらない」の割合が増えていることが背景にあり、 「積極的に『良くなる』」が増えているわけではない」と語った。

HSBC証券の白石誠司チーフエコノミストは統計発表前に、「世 界的な景気底入れや政府経済対策の効果による循環的なマインド改善 の流れが続いたとみられる」と予想。その一方で、「賃金・雇用調整が 厳しさを増しており、前月比改善モメンタムには今後鈍化傾向が生じ ていく」としていた。

一方、8月の景気ウオッチャー(街角景気)調査では、天候不順 や新型インフルエンザの流行の影響で、3カ月前と比べた景気の現状 判断DIは8月に8カ月ぶりに低下した。天候不順で夏物衣料の売り 上げが不振だったことや、新型インフルエンザの流行の影響で、旅行 関連のキャンセルが増えたことなどが響いた。

一般世帯の1年後の物価見通しに関する調査では、「上昇する」と した回答した割合が45.5%と7月の41.7%から上昇し、「低下する」 は15.5%と7月の17.2%から減少した。一方、「変わらない」は30.0% と前月の31.7%から減少した。杉原氏は、「上昇する」の割合が増え たことについて「あくまでも推測だが、過去の動きをみると、ガソリ ン価格に影響を受ける面もある」と述べ、最近のガソリン小売価格の 上昇が影響している可能性に言及した。

消費動向調査は、「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」 「耐久消費財の買い時判断」の4項目について、今後半年間に関する 意識を5段階評価で回答してもらうもので、全国6720世帯を対象に8 月15日時点で実施した。

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