カナダ・ドル:小幅上昇-中銀は自国通貨高の懸念拡大に踏み込まず

10日の外国為替市場でカナダ・ ドルは小幅上昇。カナダ中央銀行がこの日の金融政策決定会合後の声 明で、通貨高が自国経済を脅かす懸念の高まりについて踏み込まなか ったことで、下落から上昇に転じた。

カナダ・ドルはトロント時間午後5時(日本時間11日午前6時) 現在、前日から小幅に上昇し1米ドル=1.0772カナダ・ドル(1カ ナダ・ドル=0.9284米ドル)で取引されている。一時は同0.9%安 の1.0880カナダ・ドルと、日中取引としては今月1日以来の下落率 となった。前日は1.0785カナダ・ドルだった。

カナダ中銀は声明で、「カナダ・ドル高が続いていることは、依 然として成長にとってのリスク」と指摘、7月21日の前回会合後の 声明とほぼ同様の表現にとどめた。政策金利は市場予想通り、過去最 低水準である現行の0.25%で据え置いた。

TDセキュリティーズのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・ オズボーン氏(トロント在勤)は声明について、「極めて当たり障り のない平凡な内容」とし、「明らかに、カナダ・ドルのさらなる上昇 の大きな障害ではない」と指摘した。

カナダ国債市場では、10年物国債(表面利率3.75%、2019年 6月償還)の利回りは3.33%。一時、11ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.32%と、7月31日以来の大幅な低下と なった。

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