ハーバード大:運用成績はマイナス27.3%-12月時点の予想より小幅

米国で最も豊富な資金力を有す る学術機関であるハーバード大学は10日、過去1年間の資金運用 の成績がマイナス27.3%となったことを明らかにした。損失額は 101億ドル(約9300億円)で、市場が回復局面に入る前の昨年12 月にドリュー・ファウスト学長が予想した規模を下回った。

同大学の寄付基金を監督するハーバード・マネジメントの10 日付のリポートによると、寄付金は6月までの1年間で369億ドル から260億ドルに減少した。米国以外の債券や新興市場証券の投資 利益を受け、全体の損失が抑えられた。ファウスト学長は損失が約 30%に達する可能性があると予想していた。

ハーバード・マネジメントのジェーン・メンディロ最高経営責 任者(CEO)は資産の再構築や今後の金融ショックに対する備え を目指している。リポートによると、現金保有を高めたほか、プラ イベートエクイティ(PE、未公開株)や不動産ファンドへの投資 を30億ドル減らし、資産を外部の企業からハーバード・マネジメ ントに移管し始めた。

メンディロCEOはリポートで「一部の市場では不安定な状況 が長引き、成長が鈍化するとみている」とした上で、「この1年の教 訓を踏まえると、われわれは直面するリスクの管理についてより多 くの措置が可能であり、それを実施している」と説明した。

ハーバード大学は2008年9月のリーマンショックで金融市場 が混乱し、同大学が現金不足に陥ったことを受け、人員削減や25 億ドル相当の債券発行、建設計画の延期を実施している。

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