米国株:5日続伸、エネルギー株高い-失業保険統計も追い風

米株式相場は続伸。S&P500種 は昨年11月以降で最長の5日連続高を記録した。原油需要見通しの上 方修正をきっかけにエネルギー株に買いが入ったほか、週間失業保険 申請件数が7月以来の低水準だったことも好感された。

石油のシェブロン、油田サービスのシュルンベルジェはいずれも 上昇。国際エネルギー機関(IEA)は中国の消費や予想を上回る旺 盛な米国の消費を理由に、石油需要の拡大を指摘した。電話事業者の AT&Tを中心に電話株が上昇。調査会社が米アップルは引き続き携 帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の独占事業者にAT& Tを選定する可能性があるとの見方を示したのが、買いにつながった。

米労働省が朝方発表した今月5日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は55万件と、前週の57万6000件(速 報値57万件)から減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値は56万件だった。シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は、7月以来の水準に 下げた。

USAAインベストメント・マネジメントのワシフ・ラティフ氏 は、「失業保険申請件数は、米国の景気が底入れした可能性を示唆す る新たな材料だ」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比1%高の1044.14。ダウ工業株 30種平均は80.26ドル(0.8%)上昇して9627.48ドル。

ガイトナー財務長官

ガイトナー米財務長官は10日、政府が金融危機対策として実施 した異例の処置の一部について、「徐々に縮小し始める必要がある」 と表明。「米政府は危機対応から回復過程への対応に移行する」と述 べた。同財務長官は米議会監視・政府改革委員会で証言した。同長官 の発言後、米国株は上げ幅を拡大した。

S&P500種は今年3月9日の12年ぶり安値から54%値を戻し た。経済統計からリセッション(景気後退)が緩和されつつあること が示唆されたほか、医療品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソ ンからゴールドマン・サックス・グループに至るまで多数の企業決算 がアナリスト予想を上回る好調だったのが背景。

ブルームバーグの週間データによると、S&P500種の株価収益 率(PER)は約19倍と、04年6月以来の高水準だった。今年3月 には24年ぶり低水準の10.11倍を記録した。

シェブロン、AT&T

シェブロンは1.6%高、シュルンベルジェも1.9%値上がりした。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日比

0.88%高の1バレル=71.94ドルで終了した。

この日の電気通信株は2.1%高と、S&P500種産業別10指数 の中で値上がり率トップだった。AT&Tは2.4%上昇で取引を終え た。

オンライン検索のヤフーも上昇。バンク・オブ・アメリカ(BO A)がヤフー株の買いを推奨したのが材料視された。S&P500種テ クノロジー株価指数は1.3%高。年初からの値上がり率は43%となっ た。

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