米国債:30年債が大幅高、予想上回る入札需要を好感 (Update1)

米国債相場は大幅上昇。財務省が この日実施した120億ドルの30年債入札で需要の強さが明らかにな ったことを好感した。

30年債はほぼ6カ月ぶりの大幅高。入札の最高落札利回りは

4.238%と、3月以来の最低となった。ブルームバーグ・ニュースが まとめた事前予想では4.289%が見込まれていた。

キャボット・マネー・マネジメントの債券ポートフォリオマネジ ャー、ウィリアム・ラーキン氏は「政府側からすれば、低金利で借り 入れができるので願ってもないことだ」と指摘。「景気回復の持続性 について、一部に健全な懐疑論が浮上している。弱い雇用データを背 景に期間の長い国債の魅力が高まっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時19分現在、30年債利回りは前日比12ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の4.20%。一時は17bp低下する 場面もあった。30年債(表面利率4.50%、2039年8月償還)価格は 2 6/32上げて105。

この日の入札で、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.92倍 と、07年11月以来の最高となった。過去10回の入札の平均は2.31 倍。海外の中央銀行を含む間接入札の割合は46.5%。過去10回の入 札の平均は34.5%となっている。

30年債入札

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハウ ス氏は顧客向けリポートで、「財務省にとっては文句のつけようのな い入札だった」と指摘。「様々な要素が絡み合った結果だ。そのなか には景気回復に対する不信感や、世界経済に注入された大量の流動性 を支えるのに、米国債市場以外に十分な規模と流動性を持つ市場は数 少ないという事実が含まれる」と記述した。

2年債と30年債の利回り格差は331 bpと、過去の平均の約3 倍に拡大している。08年末には191 bpだった。

今週の入札で国債への力強い需要が示されたことは、ドル安でド ル建て資産が敬遠されるとの懸念緩和にも貢献した。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォー ド)のシニア国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「ドルの 変動と国債入札との相関関係はほとんどみられず、驚くほどだ」と指 摘した。

低金利の恩恵

信用市場の別の分野でも低い金利水準による恩恵が表れている。 米政府の公的管理下にあるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレ ディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の住宅ローン担保証券の利回り が約3カ月ぶりの低水準となった。新規の住宅ローン金利が一段と低 下し、住宅市場のてこ入れにつながる可能性がある。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらによると、 米家計と企業の負債圧縮を支援するため、米政策金利は「長年」にわ たり低水準にとどまる見通しだ。

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