米GM:オペル部門を加マグナに売却へ、独政府の意向尊重

米自動車メーカー、ゼネラル・ モーターズ(GM)は、欧州部門オペルをカナダの自動車部品メーカ ー、マグナ・インターナショナルを中心としたグループに売却するこ とで合意した。選好していた投資会社への売却を思いとどまり、ドイ ツ政府の意向に沿う形となった。

GMの発表によると、マグナと提携先のロシアのズベルバンクが オペル株55%を取得する。GMは35%を保持し、残り10%は従業 員が保有するという。事情に詳しい関係者1人は、GMとマグナ、ド イツ政府が過去2週間の協議の結果、オペルによるGMの知的財産活 用と資金拠出問題について合意に達したと述べていた。

7月に破産法下の再生を終えたGMはオペルについて、ブリュッ セルを拠点とする投資会社RHJインターナショナルへの売却を検討 していたほか、不採算のオペル部門を保持することも選択肢としてい た。オペルの営業継続のために15億ユーロの融資を提供したドイツ 政府は5月に、国内雇用の維持に向けマグナとズベルバンクへの売却 を望むと表明していた。

メルケル独首相はベルリンで記者会見し、「オペルの今後にはま だ困難な道が続いていると理解している」としながらも、オペルについ ての今回の合意は「自動車業界全体を襲った危機を、企業と従業員が協 力して乗り越える方法のモデルになる」と語った。

ドイツ政府はマグナによる買収について45億ユーロの融資保証 も提供しているため、決定について発言権があった。マグナによる買 収は、ロシアの自動車メーカー、GAZとオペルの提携も視野に入れ ている。

オペルと姉妹ブランドの英ボクソールは欧州市場でのシェアが低 下し経営が悪化。ドイツ政府は今年、オペル存続に必要な融資を提供 する代わりに、過半数株を外部出資者に譲渡することをGMに求めて いた。

ドイツ政府系のオペル信託機関は10日午後、ドイツのオペルと 英ボクソールの過半数株式のマグナとズベルバンクへの売却を承認し た。

ドイツの労働組合もマグナへの売却を支持している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE