ECBのメルシュ氏:ユーロ圏の景気回復は「緩慢かつ不安定」に

欧州中央銀行(ECB)の政策 委員会メンバー、ルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁は、ユーロ 圏が過去半世紀で最悪のリセッション(景気後退)から脱却する足取 りは緩慢かつ不安定なものになるとの見通しを示した。

同総裁は、ルクセンブルク中銀の四半期報告書で、「強烈な景 気縮小の局面は終わったようだ」とした上で、「政府の刺激策など、 景気を支える要素の一部は一時的な性質のものであることから、回復 は非常に緩慢かつ不安定なものになるだろう」と予想した。

メルシュ総裁はまた、ECBの政策金利水準について「現在の 状況の下では適正」だと言明。市中銀行に対する無制限の資金供給の 継続を決定したことについては、「これにより銀行システムが引き続 き確実に流動性を確保できる」と説明した。

ECBは最新の予想で、2010年のユーロ圏の成長率をプラス

0.2%程度と見積もり、6月時点の0.3%前後のマイナスから上方修 正した。09年の予想はマイナス4.1%程度と、6月のマイナス

4.6%から改善した。

報告書でメルシュ総裁は、「これらの予想に関するリスクは、 ほぼ均衡している」とした上で、「予想の不確実性は通常よりも高 い」との認識を示した。

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