ECB:景気回復「まだら模様」、抑制されたインフレを予想-月報

欧州中央銀行(ECB)は10日 発表した9月の月報で、ユーロ圏の景気回復がまだら模様となり、イ ンフレは抑制された状態が続くとの見通しを明らかにした。月報の見 解は、景気刺激措置の解除を急がない姿勢を示す当局者発言を裏付け る内容だ。

ECBは月報で、最新のデータは「経済活動の著しい縮小の終わ り」を示唆しているとしながらも、「かなりまだら模様」の景気回復 になると予想。3日の政策委員会後のトリシェ総裁の記者会見をほぼ 踏襲する見解を示した。ECBは同日、政策金利を過去最低の1%に 据え置いた。

失業増と景気対策の終了に伴い来年の景気拡大の勢いが弱まる恐 れがあり、ECBは時期尚早な金融引き締めによって景気回復の芽を 摘むことを警戒している。ECBは9月29日に2回目の1年物資金入 札を予定している。最低金利で応札額の全額を供給する。

月報はこの決定について、「ユーロ圏の銀行システムへの長期か つ非常に好条件での流動性支援を引き続き保証するもので、域内経済 への与信の拡大を促進し、回復をさらに下支えするはずだ」と説明し た。

ECBは先週、ユーロ圏の2010年成長率をプラス約0.2%と予想 し、従来見通しのマイナス0.3%を上方修正した。09年についてもマ イナス約4.1%となり、従来想定していた4.6%からマイナス幅が縮小 すると予測した。

ECBは今年のインフレ率を平均0.4%前後、来年については

1.2%と予想している。ユーロ圏の前年比インフレ率は3カ月連続でマ イナスとなっている。ECBは月報で、「インフレ率は数カ月以内に プラス圏に戻ると予想される」としながらも、物価動向は「需要の弱 さが続く中で引き続き抑制されたものになる」との見通しを示した。

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