英中銀前委員:キング総裁「集団思考」体制批判-金融危機で判断誤る

【記者:Jennifer Ryan】

9月9日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行) の金融政策委員会(MPC)のハト派の論客として知られたデービッ ド・ブランチフラワー前委員は、キング総裁による実質支配によって、 MPCが全体の意思決定で異を唱えにくい、いわゆる「集団思考」に 陥り、金融危機の初期段階における判断の誤りにつながったと批判し た。

ブランチフラワー氏は10日発売の政治評論誌ニュー・ステーツ マンに寄稿し、「マービン・キング氏はイングランド銀の古き強権的 支配者であり、政策金利に関してタカ派(物価重視派)的な意見を持 ち、MPCを牛耳っていた」と振り返った。

今年5月にMPC委員を退任したブランチフラワー氏は、他のど の委員よりも早い2007年11月の段階で、英国がリセッション(景 気後退)に直面している恐れがあると警告。利下げを主張したことで キング総裁と対立した。英中銀はその後、政策金利を過去最低の

0.5%まで引き下げることになり、10日のMPC終了後にも1750 億ポンド(約26兆7000億円)規模の資産買い取りプログラムの続 行を表明する見通しだ。

ブランチフラワー氏は「08年8月のMPCの四半期インフレ報 告には『リセッション』という言葉すら盛り込まれておらず、景気が 翌年にかけて現状を維持すると予想していた」と説明。「わたしがそ の予測を『希望的観測』と呼んだため、キング氏のオフィスに呼び出 され注意を受けることになった」と述懐している。

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