信用市場に「貪欲が生んだ小粒バブル」、流れ反転も-スタンダード銀

英スタンダード・チャータード 銀行によれば、アジアの社債相場を押し上げた信用市場の改善は行き 過ぎの可能性がある。アジアの投資適格級債の年初来投資リターンは 過去最高の19.6%に達している。

スタンダード銀(香港)の信用ストラテジー責任者、ビジェ イ・チャンダー氏は市場改善について「すべてがあまりにも急速に、 あまりにも大きく進み過ぎた」と述べた。

CMAデータビジョンによれば、域内の投資適格級債50銘柄の 保証コストの指標であるマークイットiTraxxアジア(日本除 く)指数は昨年10月24日に付けた過去最高から低下し、同月3日 以来の低水準付近となっている。世界の景気回復への信頼感の高まり を背景に、デフォルト(債務不履行)リスクに関する投資家の懸念が 後退していることが分かる。

チャンダー氏は、経済指標はこれほど大幅な投資家心理改善を 正当化しないかもしれないと指摘。流れが逆転し、同指数が向こう数 カ月に最大で170ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 する可能性もあるとの見方を示した。指数上昇は信用の質が劣化した との認識を示唆する。

同氏はインタビューで、「改善を口にするのに時期尚早という ことはないし、実際に状況は改善しているが、申し分ない状態に戻っ たと言うのは行き過ぎだ」とした上で、「市場はややバブルになりか けており、恐怖が貪欲に取って代わる段階にきている」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE