金高騰で魅力増すコンゴの金鉱-南アのアングロゴールドなど開発へ

南アフリカ共和国のアングロゴ ールド・アシャンティと英領チャンネル諸島のランドゴールド・リソ ーシズは保有する金埋蔵量を増やすため、世界で最も貧しく情勢が不 安定な地域の開発に乗り出している。金相場が過去最高値に迫る一方、 世界の埋蔵量が減少していることが背景にある。

両社はコンゴ民主共和国(旧ザイール)で、現行の相場水準換 算で最大220億ドル(約2兆円)相当の金が埋蔵されている鉱床の 支配権を買収する方針だ。このプロジェクトが進められている地域で は、コンゴ政府とウガンダの反政府組織「神の抵抗軍」との衝突が深 まっている。

アングロゴールドとランドゴールドのこの動きは、コンゴのよ うな危険な地域での鉱山開発の先駆けと言えそうだ。コンゴでは10 年以上にわたる内戦で約500万人が死亡した。南アなどの国々の産 金量が減少する一方、金相場は8年連続で上昇。コンゴに眠る未開発 の金の魅力が高まっている。

アーバスノット・セキュリティーズ(ロンドン)の鉱業アナリ スト、ジョン・マグロイン氏は「業界内での地位を保ちたければコン ゴのような地域に目を向ける必要がある。最も埋蔵量の豊富な地域の 1つだからだ。これらの地域は非常に魅力的かもしれないが、負担な しに目的を達成することはできない」と指摘する。

このモト・プロジェクトが進められているコンゴのオリエンタ ル州オートウェレ地区では2008年9月以降、神の抵抗軍の活動が活 発化している。この組織は20年にわたってウガンダ政府と戦ってい る。アングロゴールドとランドゴールドはプロジェクトを所有するオ ーストラリアのモト・ゴールドマインズに約5億2000万ドルを支払 うことで合意した。

オリエンタル州では過去1年間に神の抵抗軍によって1273人が 殺害され子供655人と大人1427人が誘拐された。

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